...特にこの點に關する注意を請はなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼が私へ特に依頼した理由は世間へ知らさないということが第一で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...一本月もまた特に評論して見たいと思うほどの評論が見つからない...
大杉栄 「新秩序の創造」
...8.純人間感(先づ人情、純情)が粗野、粗暴、邪惡、特に慘虐、不劣に抗して支配するところ、そこに神がある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...特に僻陬(へきすう)の地のそれが...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...尤もこれとてもそういう時にひいた風邪だけが特に記憶に残るので...
寺田寅彦 「変った話」
...それで特に雨の降る日などは...
寺田寅彦 「時事雑感」
...特に頼襄(らいのぼる)の国民的詠詩...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...教授は法律学者であり法律の中でも特に切実な刑法の学者だ...
戸坂潤 「社会時評」
...この皇道主義(皇道そのものではなくその主義だということを特に注意せよ!)という日本主義イデオロギーのエッセンスが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...何か特に改まった用件でも出来たかのような語勢でもありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然からは特に許されていたと見え大和前司親盛入道が法然に向って...
中里介山 「法然行伝」
...私の聴いた講義の中では特にデカルトの『省察録』がよく取扱われた...
三木清 「読書遍歴」
...我々も實際これまでかくの如き特に強調された意味に從つてそれらのものに就いて語つて來たのである...
三木清 「歴史哲學」
...特にこの三年ほどの間に二人のつきあいは...
「今朝の雪」
...特に何事かを話し合うということがなかった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...吹上で、直々、将軍家に会うときは、いつも、御庭番の藪田助八ひとりが、特に、君側にいるのが例であった...
吉川英治 「大岡越前」
...特にそこに同国人を見出して驚いたのであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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