...物騒な考えを起したりした...
石川欣一 「可愛い山」
...罷(まか)り間違えば直ぐ殺すという物騒な世の中である...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...危険人物なぞという物騒な名を歌われているのは...
大杉栄 「獄中記」
...たいへん物騒な場合に用いる語(ことば)のように考えられています...
高神覚昇 「般若心経講義」
...相手は手にした物騒な乗馬鞭を振り回しながら進み出てくる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...物騒な相手よりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となく物騒な句である...
夏目漱石 「虞美人草」
...こんな物騒な晩に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片目になったのという物騒なもめごとが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...物騒なことになっているんだ」山木は急に顔色を変えてウロウロと膝を立て...
久生十蘭 「魔都」
...三年の間が最も物騒な世の中で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...東京の真ん中でせえこう物騒な世の中になっちゃあ...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...弟 畜生が! 畜生が! 外道奴!お秋 そんな――(微笑)そんな物騒なことを言ふあんまさんなんて...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...お前こんねえに物騒なところにいるのは止めて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...世間は物騒な最中で...
森鴎外 「雁」
...物騒な教育家は居ないようである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...物騒な相手に見えていた二人の博士が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...正中ノ変と呼ばれた物騒な火を噴く山が...
吉川英治 「私本太平記」
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