...一木の子分たちを加えて十数名の甚だ物騒な一隊が出来あがった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「物騒な世の中になりましたね...
高見順 「いやな感じ」
...あんな物騒な人に娘盛りの子を預けてはおけません」「何が物騒なんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...その静粛にしてしかも物騒なる甲府の町の夜の道筋のいずれかを...
中里介山 「大菩薩峠」
...少々物騒な儀がござるによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...この物騒な時代に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ますます物騒な感じがした...
夏目漱石 「坑夫」
...物騒なことはあるまい」「有難う存じます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなに物騒なのか」「金があり過ぎて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物騒な噂を追い歩いて居たのです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...おなか (また新しき憂慮を抱き、政吉を恐ろしく思う)徳之助 (手拭で疵口を結ぼうとする)政吉 (それを手で斥け)俺あお前にゃ、物騒な人間だぜ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...のみならずかく物騒なのは洛外も洛中と同じことで...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この忠義一徹の部長の懐中(ふところ)からどんな物騒なものが飛び出すか知れたもんじゃない...
久生十蘭 「魔都」
...張遼(ちょうりょう)だの許(きょちょ)のごとき物騒な猛将も交じっていた...
吉川英治 「三国志」
...何かで参内されるのじゃろ」「ならば物騒な噂などは?」「それもまんざら嘘ではないかもしれんが」「いや宮方のひとり角力よ」「そうだ...
吉川英治 「私本太平記」
...こんな物騒な「重文」扱いの例は...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...足利中期以後の物騒な世態の反動として...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...なんであんな物騒ななかへ――」口を酢(す)くして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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