...面は物象の量と積とを表わすためにのみ用いられた...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...どこを見ても興味のある新しい物象が私の目に入った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あたりの物象を暗まぎれから浮き上らせているのであろうか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...宇宙間無限の物象の影響を受けている身辺の現象について如何にして有限な言葉をもって何事かを云い表わす事が出来るであろうか...
寺田寅彦 「方則について」
...そうして音楽の場合の一つ一つの音に相応するものがいろいろの物象や感覚の心像...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...脳裏に浮ぶ雑然たる物象...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの人事物象から...
豊島与志雄 「山吹の花」
...文部省御(ご)自慢の啓発的とかいう今日の物象の教科書で理科を教っていても...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...物象の何年生だったかの教師用に...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...理科を物象に変えたり...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...その氣禀の餘りに熾烈なるために物象を睨んで終ることがある...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...物象の変化が如何にも不思議を思わせる...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...物象は夜に見る如く...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...声のない物象はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...物象に現われた生命の価値を十分に味わい得るということである...
和辻哲郎 「享楽人」
...この共鳴する物象のみを択び出し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかし恋の心が物象の姿をからずに直接に詠嘆されている場合でも...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...踊りを自然の物象に服従せしめるということにはならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??