...あのお伽噺(とぎばなし)にある物臭太郎の様に...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...そうしよう」物臭太郎というのが奇抜に聞えましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...穂高神社の物臭太郎をたずねて来た宇津木兵馬...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎をたずねてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある者は、その後ろの方にあるべき塚を教えて、それが物臭太郎だといい、ある者は、その末社の一つに物臭太郎が祭られてあるといい、ある者はまた、その本社そのもの、つまり、穂高神社そのものが物臭太郎を祭ってあるのだともいい、なおある者は、物臭太郎とは、その社前の接待の茶屋がそれだ、その茶屋のある所に、昔、物臭太郎がいて、思いきった怠慢ぶりを発揮していたもののようにもいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎の正体がわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっさと物臭太郎を外へ飛び出してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎にあやかったわけでもなかろうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「物臭太郎物語――ね...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎も名乗りを持っているということを...
中里介山 「大菩薩峠」
...名こそ物臭太郎と申せども...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるほど名こそ物臭太郎だが、この住居の結構は藤原時代で、三公を凌(しの)ぐものだ、なるほどと、兵馬が深く思い入れをした様子を見て神主は、ちょっと朗読を中絶して、「大したものでござんしょう、これでは平安朝時代、藤原氏全盛の頃の並びなき公卿(くげ)さんのお住居です、物臭太郎が、こういった宏大な家に住んでいたと思うと不思議でございましょうが、まあ、もう少しこの先をお聞き下さい、いいですか」「厩(うまや)、遠侍に至るまで、ゆゆしく作り立てなさばやと心には思へども、いろいろ事足らねば、ただ竹を四本立ててぞゐたりける」「どうです、すっかり人を釣っておいて、最後に突放した手際はあざやかなものじゃありませんか、ゆゆしく作り立てなさばやと心には思えども、いろいろ事足らねば、ただ竹を四本立ててぞいたりける……が旨(うま)いじゃありませんか」兵馬もばかにされた思いをしながら、それでも行文の妙味に、少なからず感動させられたようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...真黒な物臭太郎が...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎では勿体(もったい)ない――新たに歌左衛門という名を...
中里介山 「大菩薩峠」
...女房が朝日権現とあらわれる――これは文徳天皇の御時なりし……とある物臭太郎一代記を神主の口から...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎一代記――思い出してもばかばかしさの限りだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎の場合は...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎のお茶屋に...
中里介山 「大菩薩峠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??