...今までの物臭さに似ず...
有島武郎 「星座」
...東京にいるのは金のない奴か物臭か...
田中貢太郎 「提灯」
...そうしよう」物臭太郎というのが奇抜に聞えましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...穂高神社の物臭太郎をたずねて来た宇津木兵馬...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎をたずねてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある者は、その後ろの方にあるべき塚を教えて、それが物臭太郎だといい、ある者は、その末社の一つに物臭太郎が祭られてあるといい、ある者はまた、その本社そのもの、つまり、穂高神社そのものが物臭太郎を祭ってあるのだともいい、なおある者は、物臭太郎とは、その社前の接待の茶屋がそれだ、その茶屋のある所に、昔、物臭太郎がいて、思いきった怠慢ぶりを発揮していたもののようにもいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎にあやかったわけでもなかろうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...名こそ物臭太郎と申せども...
中里介山 「大菩薩峠」
...真黒な物臭太郎が...
中里介山 「大菩薩峠」
...物臭太郎のお茶屋に...
中里介山 「大菩薩峠」
...「わりが漬物臭(くさ)い恰好(かっこう)をしているばっかりに...
中村地平 「南方郵信」
...しかも私の骨に徹する怠惰癖と物臭さ根性とは...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...父は物臭で、なにひとつ娘たちに身の立つようなこともしてくれなかったが、一人々々が古沼の淀みから出て、幸福になることを、心から願っているので、世間で評判しているような、金穀でむすめを売り沽かすなどということはなかった...
久生十蘭 「奥の海」
...物臭(ものぐさ)で...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...谷合は7040余り化物臭いから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...余り怪物臭いじゃないか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...10835変に怪物臭い奴等だから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「おや、いたのかおめえ」「はい」「いい若い者のくせにして、物臭え男だな...
吉川英治 「醤油仏」
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