...世の物笑いにて候」 そこで夫人は祈る「神さま...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...世の物笑い、一期(いちご)の不覚...
太宰治 「新釈諸国噺」
...却って世間の物笑いの種になった...
辰野隆 「愛書癖」
...古今無類の物笑いの種であります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...人に後指(うしろゆび)さされたり物笑いの種にならんと済む思いなさいましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...自分の耻晒しであり世上の物笑いである...
種田山頭火 「砕けた瓦」
...将来下手(へた)な物理をこね回しては物笑いの種をまくべき運命がその時に確定してしまったわけである...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...滅多に土壇(どだん)や巻藁(まきわら)をやっても物笑い...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄貴の七兵衛の物笑いの種となるばかりでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...物笑いになるだけだ――もっとも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物笑いになる」と後から声をかけたが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...食堂でただもう人の物笑いになるような酔っぱらい方をしたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...生きていて世間の物笑いに自分がされるようであればその時の悲しみは短時日で済まず永久に続くことであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いたずらに戦友の物笑いのたねとなった者が実に沢山ある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今頃使ったら物笑いの程であろう...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...世上に洩れたら万人の物笑いとなりましょう」「……そうかなあ?」さすがに...
吉川英治 「三国志」
...世間のよい物笑いであろう」秀継は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ当時の世間の物笑いとなるを恥じる人としてのみ現わされるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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