...湖の底に身を投ずるか...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...右手に握れる彼の宝典『世界政策』の一冊をさへ寸裂して河中に投ずるに至り...
石川啄木 「閑天地」
...身を投ずる能はず...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...留辺志部(るべしべ)の旅店に投ず...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...境より汽車に身を投ず...
大町桂月 「春の郊外」
...どんな傑作でもよろこんで火中にわが身を投ずる...
太宰治 「断崖の錯覚」
...はっしと投ずる...
太宰治 「もの思う葦」
...その時私は大海の真中に身を投ずるような心地がした...
豊島与志雄 「蠱惑」
...そのことはマドレーヌ氏の生まれについて一つの光明を投ずるものと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるいはファンティーヌのためにであったろうか? その影をコゼットの考えのうちに投ずることに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし民衆が黒球を投ずれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...返書をしたゝめ秋雨街頭のポストに投ず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...この一味に投ずるほどの女侠か...
中里介山 「大菩薩峠」
...恰も佐幕家の宿論に投ずるが故に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかしより多量の肥料と労働を投ずることが出来ればこれは極めて大きな改良の余地があるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それに万金を投ずる者があると知らせたら...
柳宗悦 「工藝の道」
...是を湯に入れ汁に投ずれば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...目下興隆の機運に向いつつある探偵小説界に投ずる一石ともなり得るならば...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
便利!手書き漢字入力検索