例文・使い方一覧でみる「物狂い」の意味
スポンサーリンク...今度は葉子は倉地に死に物狂いに食ってかかって... 
有島武郎 「或る女」
...帰って来た娘はもう肺がくさりかけだ工場での絶え間ない労働強化に体を痛め荒い野良仕事は出来そうにもない！見ろ！資本家（きゃつら）の死物狂いの重圧はくたばりかけの農村にまで襲いかかる産業合理化に押しひしがれわしら百姓がさらに背負わされる数え切れぬ苦労の山々！わしはあんまり暢気（のんき）すぎた遠いようで決して遠くない他人のようで自分のことだ農村から！そうだ...
榎南謙一 「農村から」
...死物狂いで暴れだした...
大阪圭吉 「三狂人」
...死物狂いの兵員が前艦橋へと駆け抜けてゆく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...死に物狂いで逃げたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...犬は死物狂いの声を出して逃出したようであった...
正岡子規 「権助の恋」
...また死物狂いに跳ね上る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...それは死物狂いの一撃でございまして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...能の物狂いの色々の曲にも見えるように...
柳田国男 「木綿以前の事」
...只圓の通りに遣るのにはそれこそ死物狂いの気合を入れてまだ遠く及ばない事がわかって...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それこそ死に物狂いの無我夢中になって...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...情婦（おなご）の出来工合が違いますケニ一生懸命の死物狂いで青天井を向いて叫（おら）びます...
夢野久作 「近世快人伝」
...死に物狂いの体で足の下を掘り返しはじめた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あらん限りの死物狂いにアバレ初めました...
夢の久作（夢野久作） 「人間腸詰」
...死物狂いに絶叫した...
吉川英治 「三国志」
...ご持病のお物狂いもおこりかねない...
吉川英治 「私本太平記」
...一族死に物狂いでふせぎ戦っていると申す...
吉川英治 「私本太平記」
...一種不気味なる死に物狂いがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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