...まるで物怪(もののけ)に憑かれたように暗くじめじめとしておりました家の中が...
橘外男 「蒲団」
...これは何かの物怪(もののけ)じゃ」「これは...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...やはり釣鐘や半鐘の擬態であつて首尾好くそれで嚇し切れれば物怪の幸ひだつたが...
牧野信一 「ペルリ行」
...物怪(もののけ)が憑(つ)いているのであろうとも言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物怪(もののけ)が御出産を遅れさせているのであろうかとも世間で噂(うわさ)をする時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物怪といっても、育てた姫君に愛を残した乳母(めのと)というような人、もしくはこの家を代々敵視して来た亡魂とかが弱り目につけこんでくるような、そんなのは決して今度の物怪の主たるものではないらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...例の執念深い一つの物怪(もののけ)だけはどうしても夫人から離れない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...他の人間に移してあったのが皆口惜(くちお)しがって物怪は騒ぎ立った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔一度御覧になった覚えのある物怪であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生霊(いきりょう)で現われた時さえも恐ろしかった物怪が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院は物怪の罪を救うために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...他へ憑きものを移そうとしてもなんら物怪(もののけ)の手がかりが得られないのに困り...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これによれば紫夫人を悩ました物怪が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物怪のほかへ散るのを恐れて少しの隔てではあるが病室へはお近づけ申し上げないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身のお返事もおもらいになれないままで暗くなってまいりますのに悲観をあそばしましてとうとう意識をお失いになりましたのに物怪(もののけ)がつけこんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうした物怪(もののけ)が憑(つ)いたかと周囲の人たちが騒いでいるうちに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何がこうさせたかをよく物怪(もののけ)を懲らして言わせるがよい」と言っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物怪(もののけ)の祟りとし...
吉川英治 「平の将門」
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