...家の中全体がこう何か眼に見えない墓場のような物怪(もののけ)に包まれているものですから...
橘外男 「蒲団」
...物怪(もののけ)でない限り...
中里介山 「大菩薩峠」
...柳の木蔭にまだ何か物怪(もののけ)が残っているようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...物怪(もののけ)が憑(つ)いているのであろうとも言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮中へは御病気やら物怪(もののけ)やらで気のつくことのおくれたように奏上したはずである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...例の執念深い一つの物怪(もののけ)だけはどうしても夫人から離れない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これまで物怪(もののけ)のために一時的な仮死状態になったこともたびたびあったのを思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...去年から太后も物怪(もののけ)のために病んでおいでになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今こそ私は物怪であっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院は物怪の罪を救うために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一度現われて以来おりおり出て物怪は悲しそうなことを言うのであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...後夜(ごや)の加持の時に物怪(もののけ)が人に憑(うつ)って来て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御自身のお返事もおもらいになれないままで暗くなってまいりますのに悲観をあそばしましてとうとう意識をお失いになりましたのに物怪(もののけ)がつけこんで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いつもお気分がすぐれないようにお寝(やす)みになっていらっしゃるのは物怪(もののけ)などがおしあわせの道を妨げようとするのかもしれませんね」と言いながらも歎いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうしていると先月以来少しも現われて来なかった物怪が法に懲らされてものを言いだした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「物怪(もののけ)の仕業(しわざ)でしょうね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物怪(もっけ)の幸と思っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...物怪(もののけ)の祟りとし...
吉川英治 「平の将門」
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