...その代わりにそこには悩ましく物思わしい張りを加えていた...
有島武郎 「或る女」
...そのうちだんだんに物思わしい氣分に沈むようになり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その日その日に忘られて行くわけもない物思わしい心持が...
永井荷風 「雪の日」
...ある穏かな物思わしい気分にひたり切っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...物思わしい気取ったうぬぼれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...大臣はじっと空間をながめて物思わしいふうをしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...西の対に帰った源氏はすぐにも寝室へはいらずに物思わしいふうで庭をながめながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明石はそのあとでやはり物思わしい気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物思わしいふうは他からもうかがわれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君は返辞もせず物思わしいふうをしている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...常に物思わしいふうが見える...
吉川英治 「三国志」
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