...物好きな期待を与えた...
有島武郎 「或る女」
...物好きな!)弦三は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...女自身の物好きな慾情から結ばれたものか...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...植物学者ブラウンの物好きな研究はいったん世に忘れられたが...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...わざわざ宝蔵を開いて見せる物好きな三太夫もござるまいとあきらめています」「それもそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...物好きな人間もあればあるものだナァ……」と...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...醜怪な老人が、たとえ二度目であったにしても、孫のような若い夫人を持つということは、兎角世上の噂に上るものですが、わけてもこの鈴子(すずこ)夫人のように、非常な美人で、詩がうまいとなると、物好きな世間は、安からぬゴシップを飛ばさずにはおきません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...物好きな主人が姪とか何とか披露しましたよ」本人を前に置いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人一倍物好きな八五郎の注意を捉(とら)へたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...緑の黒髮を切つたと――その頃の物好きな江戸つ子達は惜しがりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もしかして大英博物館のすばらしい収蔵品も知らない? 物好きな外人でも知ってるぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...とある庭のある構えの内からよき襲(かさね)をひからせた物好きな男が一人...
室生犀星 「荻吹く歌」
...物好きな男は立つたり蹲(しやが)んだりして...
室生犀星 「末野女」
...物好きな眼つきでちょいちょいと老夫人の方を見やる...
矢田津世子 「女心拾遺」
...主人の物好きな――とは思ったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...(――世のなかには物好きな者もあればあるものよ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...物好きな男たちが...
吉川英治 「新書太閤記」
...お甲」「…………」「物好きな女だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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