...士兵八騎はいかめしく物具して至れり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...鯢波に驚いて物具せられけるが...
太宰治 「右大臣実朝」
...物具(ものゝぐ)を着けた兵士だの鞍(くら)を置いた馬などが要所々々に立ち並んでいるので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...太刀や物具(ものゝぐ)や刀掛けのきらびやかさ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...物具(ものゝぐ)に派手をきそっていぎをたゞされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...表面はいかめしき理論や証拠やの物具もて固めをるといへども...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...」「蛮夷は僻遠の地に在て(中略)産物具全せず(中略)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お物具の手入れは終りましたし...
山本周五郎 「城を守る者」
...凛凛たる物具つけた武士のように勇みたった農夫らの勢揃いだ...
横光利一 「夜の靴」
...物具(もののぐ)を着こみ...
吉川英治 「三国志」
...物具なども余すなく鹵獲(ろかく)せよ」と...
吉川英治 「三国志」
...みな物具(もののぐ)をつけて...
吉川英治 「三国志」
...二里三里が間の山路を敵には追つたてられ今朝までは十万騎の勢も残り少なに討たれてわづかに生けるものも馬物具(うまもののぐ)を捨てぬはなしというほどなのに...
吉川英治 「私本太平記」
...ご家中の血気者が物具(もののぐ)取って...
吉川英治 「私本太平記」
...その老幼までをあげて身の物具(もののぐ)もあわただしく...
吉川英治 「私本太平記」
...そして物具(もののぐ)奉行の佐備(さび)正安へ渡すがよい...
吉川英治 「私本太平記」
...物具倉(もののぐぐら)と共にあるだだッ広い武者溜(むしゃだま)りの床(ゆか)を覗きに行った...
吉川英治 「私本太平記」
...物具(もののぐ)を解くひまもなかろう...
吉川英治 「私本太平記」
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