...浄海入道(じょうかいにゅうどう)より物わかりが好(よ)い...
芥川龍之介 「俊寛」
...どこか物わかりが好さそうだったから...
芥川龍之介 「杜子春」
...あれが評判の梶という人かと思うほど物わかりのいいやさしい人だということだ...
有島武郎 「星座」
...純次がますます物わかりが悪くなって...
有島武郎 「星座」
...この家の持主らしい男は中々物わかりがよく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...まだ物わかりのいゝ穏やかな人であつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...相当に物わかりもよささうな顔つきをしてゐるのですが...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...この椎の実頭の高僧の像はまことに物わかりのいい...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...もっともっと物わかりの悪いのみ込みの悪い田舎者(いなかもの)であり朴念仁(ぼくねんじん)でなければならない...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...」マーティン警部は物わかりもよく...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...物わかりの良い坊ちゃんは...
野村胡堂 「踊る美人像」
...このブロンドの大頭の男は物わかりがわるいので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いったいこの子の性質(せいしつ)はいつも物わかりがよくって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そのように物わかりがよう無うては...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...率直公平な物わかりよさをもって困難をしのいでゆくならば...
宮本百合子 「新しい躾」
...島田の家の事情が却って私たちについて物わかりよくしているとお手紙にあることは全く同感です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若い時はさんざん道楽をしたと言うが、今はもう枯れ切ったと言うか、物わかりの良い、ひょうひょうとした人だ...
三好十郎 「冒した者」
...物わかりのよい……御主人の結局のためばかりを思っている久美子夫人は...
夢野久作 「少女地獄」
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