...仕事に漫然と取り組むと成果が出ません...
...漫然と時間を過ごすのはもったいないですね...
...何も目的地が決まっていない旅は、漫然としていて楽しいです...
...考えもせずに漫然と選んだ駅で降りると、面白い場所が見つかることがあります...
...生活が漫然と過ぎていくのは嫌だと思う人も多いでしょう...
...私は独り漫然とくだらない事を考えていた...
芥川龍之介 「上海游記」
...我文部省の仮名遣改定案は漫然と「改定」を称すれども...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...スルと奇体なものにて十分に三十秒位ずつ何だか漫然と感興が湧いて参り候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...漫然とその日を過したりする習慣であったからだし...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...漫然と洋學の傳統など調べては日を暮した...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ただ漫然とそう云っても読者の内には承知しない人もあるだろうが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...漫然と技術の名をつけるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...従来経験の対象であるという意味に於て漫然と経験的空間と呼ばれているものにそれは起源を持つ...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...漫然とした道方角を選んで歩いても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ漫然と魂の抜殻(ぬけがら)のように生きている未来を想像すると...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...ただ漫然(まんぜん)として空裏(くうり)に飛揚(ひよう)する愛であった...
夏目漱石 「明暗」
...漫然に持ち上がった事実では決してない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そんな理窟(りくつ)の立たない漫然(まんぜん)としたものではないのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...漫然と成長してしまつた女のやうに優しい青年だつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...作者が漫然と医者の術語を用いて...
森鴎外 「カズイスチカ」
...むしろ漫然と語りながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ漫然と空行く雲を仰いだり...
夢野久作 「暗黒公使」
...そういう視点から見れば『論語』の編纂の仕方は決して漫然と集めたというようなものではない...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索