...仕事に漫然と取り組むと成果が出ません...
...漫然と時間を過ごすのはもったいないですね...
...何も目的地が決まっていない旅は、漫然としていて楽しいです...
...考えもせずに漫然と選んだ駅で降りると、面白い場所が見つかることがあります...
...生活が漫然と過ぎていくのは嫌だと思う人も多いでしょう...
...漫然と桜を眺めてゐる...
芥川龍之介 「好色」
...僕は今漫然と「いじめっ子」の心理を考えている...
芥川龍之介 「追憶」
...前にいう漫然たる恵比寿(えびす)ぎれのようなものは雲の如くあるがさてまとまったものは一つもない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...一日延ばしに漫然と腰を据えていたので...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして漫然とその感情に於て自由主義的である処の特色のない多くのリベラーレンは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...従来経験の対象であるという意味に於て漫然と経験的空間と呼ばれているものにそれは起源を持つ...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...漫然とこの北上川の沿岸を漂浪しているうちには...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様に漫然たる遊歴の旅ではないにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...漫然お茶らかしているものとも見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...漫然とした道方角を選んで歩いても...
中里介山 「大菩薩峠」
...罪のない幼児(おさなご)だからと漫然と思ったり...
羽仁もと子 「おさなご」
...言はば小宮山氏は何んにも考へずに俄づくりの公式をもつて漫然と問題に向ひ...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...ただ漫然たる江湖において...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...決して漫然たることには非ずと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...私一人後(あと)から漫然(ぶらり)と下宿へ帰ったのは...
二葉亭四迷 「平凡」
...実物の単なる類似から漫然とその説を立てたものに比するときは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...ただ漫然と在来の習慣に従って見るだけであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...共に現代の青年にはただ漫然たる忠孝の文字だけがあつて...
吉川英治 「折々の記」
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