...仕事に漫然と取り組むと成果が出ません...
...漫然と時間を過ごすのはもったいないですね...
...何も目的地が決まっていない旅は、漫然としていて楽しいです...
...考えもせずに漫然と選んだ駅で降りると、面白い場所が見つかることがあります...
...生活が漫然と過ぎていくのは嫌だと思う人も多いでしょう...
...彼はさつきから漫然と...
芥川龍之介 「好色」
...今度はポツケツトの夕刊を漫然と膝の上へひろげて見た...
芥川龍之介 「蜜柑」
...今の会社に這入りましたのは帰朝してから後のことなので、仏蘭西へ参りましたのは、ただ漫然と、―――実は何です、その時分父親が亡(な)くなりまして、遺産と云う程ではございませんが、少々ばかり自分の自由になるものがありましたので、それを持って出かけて行きましたのですが、まあ、強いて目的と云えば、もっと仏蘭西語が上手になりたいと云うことと、彼方で何か仕事が見付かれば就職してもいいと云うようなことを、ぼんやり考えておったのですけれど、結局どちらの目的も達しないで、全くの漫遊で終ってしまったのです」「瀬越君は変っているんですよ」と、房次郎が傍(そば)から註釈を入れた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...日本人が支那人に対し漫然たる人種的優越感を以て臨むようなことはもとより避けねばならぬが...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...漫然とこの問題が取り上げられたに過ぎなかったからである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又後に至って今日の進化論の思想を単に漫然とではなく実に疑う余地のない程明らかに述べている...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...併しこの場合仮定されている期待が精密に規定されたものでなくて単に漫然としたものであったならば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...漫然と「教養」と呼ばれているものが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...学者とか学問とかいうものに漫然とした尊敬の感をもっている...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...彼は漫然と万年筆を手にしたまま...
夏目漱石 「明暗」
...その時漫然と見て居ても...
野村胡堂 「流行作家の死」
...養子の彼は大工にはならずに漫然と船の研究に耽つて...
牧野信一 「淡雪」
...自分が登場者となつてゐる舞台をたゞ漫然と考へてゐたゞけなのである...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...実物の単なる類似から漫然とその説を立てたものに比するときは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...むしろ漫然と語りながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ漫然と読むよりも...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...彼自身は漫然と今朝から家の内や外をぶらぶらしているに過ぎないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...漫然とただ街を見ていたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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