...仕事に漫然と取り組むと成果が出ません...
...漫然と時間を過ごすのはもったいないですね...
...何も目的地が決まっていない旅は、漫然としていて楽しいです...
...考えもせずに漫然と選んだ駅で降りると、面白い場所が見つかることがあります...
...生活が漫然と過ぎていくのは嫌だと思う人も多いでしょう...
...漫然と書見に耽(ふけ)っていると...
芥川龍之介 「疑惑」
...漫然(まんぜん)と四角な字ばかり並んだ古本をあけて読んでいると...
芥川龍之介 「田端日記」
...漫然と私自身を他の境界に移したら...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...更に又漫然と何事かを始めてゐるだらうか...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...「父母の命ずるままに漫然とこの家に嫁(とつ)ぎ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...漫然と洋學の傳統など調べては日を暮した...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...漫然とそう云っているに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ただ漫然とそう云っても読者の内には承知しない人もあるだろうが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そして漫然とその感情に於て自由主義的である処の特色のない多くのリベラーレンは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...漫然とこの北上川の沿岸を漂浪しているうちには...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様に漫然たる遊歴の旅ではないにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...と口のうちで小声に誦(じゅ)しつつ漫然(まんぜん)と浮いていると...
夏目漱石 「草枕」
...そうしてただ漫然とその女の話をした...
夏目漱石 「行人」
...今度こそ目的のない漫然とした旅役者ではなく...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...どうにも漫然たる自分の姿を風物の中に手離すのが適はなくなつてしまふのであつた...
牧野信一 「痩身記」
...勝手に漫然と横行したり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...作者が漫然と医者の術語を用いて...
森鴎外 「カズイスチカ」
...――十分なる吉良の邸内の見取図と、上野介の在邸を確実にしないで、漫然と、臆測ぐらいで大事を挙げることは、むしろ暴挙(ぼうきょ)であるし、第一、内蔵助が起(た)とうとしない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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