...real になつた物の見方ではないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それを基礎とした物の見方をいくつか掲げておこう...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...要するに科学の基礎には広い意味における「物の見方と考え方」のいろいろな抽象的な典型が控えている...
寺田寅彦 「科学と文学」
...正に社会学的な物の見方でなければならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...世界観は云わば生れながら吾々に提供されている処の宿命的な物の見方とでもいう他はなくなるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...物の見方というようなものは変化したようだね...
豊島与志雄 「恩人」
...とくにミルハの物の見方や話し方の無遠慮さ――(それでも彼の面前ではいくらか少なかったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多く読み、ことごとくを忘れると、物の見方、考え方が公平になって行くようであるし、一旦読んで忘れたものは、読まずに知らぬのと、丸でちがう...
直木三十五 「死までを語る」
...こう考えている自分自身の物の見方が...
中島敦 「斗南先生」
...総じて氏の物の見方...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...我々の物の見方考え方を深めて...
西田幾多郎 「国語の自在性」
...モンテーンがフランス人にこういう物の見方考え方を教えたともいえるであろう...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...この物の見方は、その最初の(単純な)想念、つまり、より自然な想念を破壊し、これらの諸性質の間の連合や結合の原理として、即ち、物の多様性と合成された状態にもかかわらず、合成物に一つの物とみなされる称号を与え得る原理として、未知の何か、言い換えて、「根源的」実体や質料を捏造することを想像に余儀なくさせるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼の物の見方が弁証法的唯物論の基準に従っている点である...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...何んと物の見方を一変させるのだ! いままで小娘だとばかり思っていたお前が...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...」従つて自然は我々の物の見方にとつての試金石でなければならぬ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...物の見方や考え方なども自分ながら変って来ていることにも気付きますが...
宮本百合子 「アメリカ文士気質」
...物の見方のこまかいことが筒井にはたのもしい将来を見せていた...
室生犀星 「津の国人」
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