...real になつた物の見方ではないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それを基礎とした物の見方をいくつか掲げておこう...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...それなりにまずきまって偏頗な物の見方をしていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...物の見方というようなものは変化したようだね...
豊島与志雄 「恩人」
...物の見方や感じ方や考え方に於て...
豊島与志雄 「野に声なし」
...多く読み、ことごとくを忘れると、物の見方、考え方が公平になって行くようであるし、一旦読んで忘れたものは、読まずに知らぬのと、丸でちがう...
直木三十五 「死までを語る」
...若い者の前では、つとめて、新時代への理解を示そうとしながら、しかも、その物の見方の、どうにもならない頑冥(がんめい)さにおいて、宛然(えんぜん)一個のドン・キホーテだったのは悲惨なことであった...
中島敦 「斗南先生」
...こう考えている自分自身の物の見方が...
中島敦 「斗南先生」
...常識的な物の見方から一歩も踏み込まないなら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...我々の物の見方考え方を深めて...
西田幾多郎 「国語の自在性」
...私はフランス哲学にはドイツ哲学やイギリス哲学と異なった独得な物の見方考え方があると思う...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...かえって直覚的な物の見方考え方において優れた所があるかと思う...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...物の見方人の見方を誤(あやま)ることが多い...
新渡戸稲造 「自警録」
...この物の見方は、その最初の(単純な)想念、つまり、より自然な想念を破壊し、これらの諸性質の間の連合や結合の原理として、即ち、物の多様性と合成された状態にもかかわらず、合成物に一つの物とみなされる称号を与え得る原理として、未知の何か、言い換えて、「根源的」実体や質料を捏造することを想像に余儀なくさせるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...何んと物の見方を一変させるのだ! いままで小娘だとばかり思っていたお前が...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...」従つて自然は我々の物の見方にとつての試金石でなければならぬ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...ところで道学者といふものはまるであまい物の見方をしてゐることが多いと思ふ...
三木清 「日記と自叙伝」
...物の見方や考え方なども自分ながら変って来ていることにも気付きますが...
宮本百合子 「アメリカ文士気質」
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