...そういういろいろな物の見方に慣れた科学者が人間界の現象に対してそういう見方から得られるいろいろな可能性を指摘してそれに無関心な世人の注意を促すということは...
寺田寅彦 「科学と文学」
...正に社会学的な物の見方でなければならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...凡そ生物学的――生命的(vital)――な物の見方が...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...世界観は云わば生れながら吾々に提供されている処の宿命的な物の見方とでもいう他はなくなるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それなりにまずきまって偏頗な物の見方をしていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...物の見方や感じ方や考え方に於て...
豊島与志雄 「野に声なし」
...多く読み、ことごとくを忘れると、物の見方、考え方が公平になって行くようであるし、一旦読んで忘れたものは、読まずに知らぬのと、丸でちがう...
直木三十五 「死までを語る」
...どれほど自分は客観的な物の見方が出来るか...
中島敦 「斗南先生」
...若い者の前では、つとめて、新時代への理解を示そうとしながら、しかも、その物の見方の、どうにもならない頑冥(がんめい)さにおいて、宛然(えんぜん)一個のドン・キホーテだったのは悲惨なことであった...
中島敦 「斗南先生」
...こう考えている自分自身の物の見方が...
中島敦 「斗南先生」
...総じて氏の物の見方...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...彼の物の見方が弁証法的唯物論の基準に従っている点である...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...何んと物の見方を一變させるのだ! いままで小娘だとばかり思つてゐたお前が...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...ところで道学者といふものはまるであまい物の見方をしてゐることが多いと思ふ...
三木清 「日記と自叙伝」
...この本はルネッサンス時代の物の見方の變遷から...
矢田部達郎 「心理學」
...おかしな今風の物の見方であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...さう云ふ彼の物の見方に一番多く見られてゐたのは...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...あるいは物の見方や扱い方の凝固に過ぎないだろう...
和辻哲郎 「転向」
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