...二Oは私にYを小説の中の人物の気で見ていろといいました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...僕を本物の気違いにしようとしている...
太宰治 「新ハムレット」
...お駕籠の中に物の気配のするのをはっきりと感じました...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...微かな物の気配がしたので...
田中貢太郎 「死体を喫う学生」
...内から青白い灯が射して物の気配がしてゐた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...物の気配がして今度は萩の繁みの中から黒いまん円い影が見えて来た...
田中貢太郎 「庭の怪」
...物の気というものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとは別の方面で意外な物の気(け)のするのを感じました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かの物の気に感じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...何やら物の気配がします...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「ここは?」物の気配を感じて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃からただならぬ物の気はいに驚いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...洛中にも怪しげな物の気配が香いはじめたというとき...
服部之総 「新撰組」
...物の気配を相殺(そうさい)させ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほかの楽器の扱いにくい女の人のために作られた物の気がします...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...饗宴の張られる隣のにぎやかな物の気配(けはい)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これまでもストリンドベルクは本物の気違になりはすまいかと云われたことが度々あるが...
森鴎外 「沈黙の塔」
...一廉(ひとかど)のえらい物の気になっていますが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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