...平気で見物しているなんて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...河野の物しり顔な議論など一向耳に這入らぬのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...フランス語の少しも分からぬ支那人が二人パリに来て、芝居を見物した...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...二三箇處を面白さうに見物した後春三郎に盛春館へ案内された...
高濱虚子 「續俳諧師」
...義兄が苦境に陥るのを高みから見物してやろうと云う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...結局トーキーの中のただ一片のカットを見物したと同じに...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...本当に自分の眼で充分に見物しようとするには甚だ不都合なものである...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...通りかかった毛色の変わった私を珍しそうに見物していました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...見物している者の中には女性もありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らの見物して来た所は紀三井寺(きみいでら)であった...
夏目漱石 「行人」
...」やつぱり 物しりだけ あつて...
新美南吉 「驢馬の びつこ」
...そんなら私は京町で買物しましよ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ここで見物していらっしゃい」少女が...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...明日はナイヤガラの瀑布を見物して...
牧逸馬 「夜汽車」
...慰問袋を女が三人あつまって拵えているわきでその児が見物していたが...
宮本百合子 「くちなし」
...見物してゐた韃靼人の目は皆輝いてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...ただ苦悶しつつ死んでゆく人たちの哀れな身振りや涙声やうめき声を面白がって見物したい*ばかりに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どんな態度で見物しているかわからないように出来ている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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