...ロシア更紗(ざらさ)の毛布団(けぶとん)をそつとぬけでてつむ雪を銀(ぎん)のかざしでさしてみるお染(そめ)の髪(かみ)の牡丹雪(ぼたんゆき)...
竹久夢二 「どんたく」
...火事のあかりにてらされながら陣州屋をたしなめていたときの次郎兵衛のまっかな両頬には十片(ひら)あまりの牡丹雪が消えもせずにへばりついていてその有様は神様のように恐ろしかったというのは...
太宰治 「ロマネスク」
...二月廿六日廿七日牡丹雪が降つた...
種田山頭火 「旅日記」
...それも春らしい牡丹雪...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これが普通は牡丹雪となる...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...その時は径十センチ以上の牡丹雪となって降るという話を聞いたことがある...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...風の無い夕方から小形の牡丹雪が降り始める日など...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...牡丹雪あるいは綿雪と呼ばれているものは...
中谷宇吉郎 「雪」
...牡丹雪の構造は第5図(第2図版)に示す如くである...
中谷宇吉郎 「雪」
...北海道では冬の初めと終りには牡丹雪も降るが...
中谷宇吉郎 「雪」
...気温の高い地方での降雪が大形の牡丹雪になることは事実であって...
中谷宇吉郎 「雪」
...牡丹雪(ぼたんゆき)は案外なところで消えてゆく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...牡丹雪が霏々(ひひ)として降りやまぬ或る日...
火野葦平 「花と龍」
...牡丹雪が降り積む...
火野葦平 「花と龍」
...古老も知らぬといふ牡丹雪が夜を徹して降り止まなかつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...バスは前のガラスにその牡丹雪が忽ち白くつくので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...形も量も多い牡丹雪(ぼたんゆき)で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...大きな牡丹雪(ぼたんゆき)が降りしきっているのと...
吉川英治 「江戸三国志」
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