...乳の如く斟(そそ)ぎ牛酪の如くに固め云々とあるは「乳産製造業」の盛(さかん)なる地方にて初めていわるる形容語である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「牛酪(ばた)はお厭ぢやないでせう? ぢや入らつしやいよ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...米と小麦と牛酪(バター)とがゆるされる...
高村光太郎 「智恵子抄」
...そして私たちは牛酪(バター)を作って...
谷譲次 「踊る地平線」
...白牛酪の講釈をして聞かせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...白牛酪は、この牧場の白牛に限ったものである...
中里介山 「大菩薩峠」
...白牛酪(はくぎゅうらく)とはすなわちバタのことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...熱(あつ)い紅茶を啜(すゝ)りながら焼麺麭(やきぱん)に牛酪(バタ)を付けてゐると...
夏目漱石 「それから」
...焼き皿に牛酪(バタ)を塗って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この籠の中に麺麭(パン)と牛酪(フウル)が入ってるから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...併(しか)し彼(かれ)は自分(じぶん)が最初(さいしよ)云(い)つた『それは上等(じやうとう)の牛酪(バター)でした』と云(い)ふ言葉(ことば)より他(ほか)に何(なに)も...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...片手(かたて)に牛酪麺麭(バターパン)を一(ひ)ト片(かけ)持(も)つて入(はい)つて來(き)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...持(も)つて居(ゐ)た茶腕(ちやわん)を牛酪麭麺(バターぱん)と間違(まちが)へて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...其(そ)の茶腕(ちやわん)と牛酪麺麭(バターぱん)とを落(おと)して了(しま)ひ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...油脂牛酪(バター)等を身に塗り...
南方熊楠 「十二支考」
...「十月一杯でバラビンスキー地方は一九〇ツェントネル(百ポンド)の牛酪(バタ)をバタ生産組合へ支給する予定だ...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...第九の牛酪製(ぎゅうらくせい)菓子および玉子入製菓(バボロア ア ラ シャンテー...
村井弦斎 「食道楽」
...やはり牛酪(バタ)から離れ得ないように...
吉川英治 「松のや露八」
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