...水牛車が町道に停まっている...
...「車牛」とは、旅館などで、宿泊客が持参した荷物を牛車で運ぶサービス...
...又燃えしきつてゐる牛車と申し...
芥川龍之介 「地獄変」
...その当の和一が牛車を曳いてかえって来た...
犬田卯 「錦紗」
...」やがて浩平が牛車で肥料の叺をいくつか積んで来て...
犬田卯 「米」
...塗の轅(ながえ)の牛車ゆるかにすべる御生(みあれ)の日...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...これから船に積むので牛車に附け...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...時には自ら自分の乘る牛車の内に入れて...
田山花袋 「道綱の母」
...シャトー・アルヌーへ至るデューランス河(がわ)の橋さえもほとんど牛車を支(ささ)うること能(あた)わじ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...牛車や馬につけ並べた金銀の御運上がひっきりなしにつづいたそうで...
中里介山 「大菩薩峠」
...牛車が一台やってきました...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...サト子が借りている植木屋の離家の前で牛車をとめ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...田舎道で牛車に乗り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...馬力(ばりき)や牛車(ぎゅうしゃ)がどんなに長くつづいているのだろう...
宮島資夫 「清造と沼」
...牛車はしょせん牛車である...
吉川英治 「私本太平記」
...牛車はすてて怪しげな張輿(はりごし)に召し換えられたとある...
吉川英治 「私本太平記」
...たくさんな牛車や馬列はいつもおくれがちで...
吉川英治 「私本太平記」
...通りかかった坊主の牛車(くるま)を止めて...
吉川英治 「親鸞」
...師の範宴の帰途(かえり)を案じてさまよっている性善坊と覚明(かくみょう)のふたりで、「覚明、あれではないかな」「どれ?」「むこうの畷(なわて)」「ほ、いかにも」「松明(たいまつ)の明りらしい」野を急いでゆくと、果たして、牛車に三、四人の郎党がつき添って西へ向って行くのであるが、どうやら道を迷っているものの如く、自信のない迷者の足どりが時折立ちどまってはしきりと不安な顔をして方角を案じているのである...
吉川英治 「親鸞」
...牛車が廻りだしたのに驚いたかのような容子(ようす)をした...
吉川英治 「親鸞」
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