...延暦寺に牒して之を誘ひ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...「田村先生の時間!」この言葉は一部の生徒の恐怖を引き起す符牒であると同時に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それなら紅国軍部は税関本部に通牒して鼠の輸入を黙許させればよかったと思うかもしれないけれど...
海野十三 「軍用鼠」
...公園へ遊びに来ては友だちと牒(しめ)しあはせて...
武田麟太郎 「一の酉」
...その時の登別というのは一つの符牒に過ぎなくて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...「うん」「符牒(ふちょう)教えたる」古着屋の符牒は...
直木三十五 「死までを語る」
...……なんの符牒(ふちょう)なのかいっこうにわからない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...県知事の許へ一度に二通も通牒が届けられた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...其地土人の口牒〔碑〕を摘探して近年見及(および)聞及すの筆抄を合せ...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...私に判らない符牒で――...
松濤明 「一つのエチケット」
...符牒のような生存の尖端という言葉にまとめて思ったのである...
「一本の花」
...第一の間牒こっちの為事(しごと)は旨く参りました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...内務省の地理局長が全国の府県に移牒(いちょう)して...
柳田國男 「地名の研究」
...牒(ちょう)じ合わしているいとまもない...
吉川英治 「私本太平記」
...どうしてこんな六波羅密牒がやすやす手に入ったかなどの...
吉川英治 「私本太平記」
...さきに訴人から殿(でん)ノ法印(ほういん)をへてお手に入った六波羅密牒の内容を...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐ通牒(つうちょう)がまわったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...果し合いの牒状(ちょうじょう)が遣(つかわ)せぬ」「ここで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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