...小つぽけな白木の位牌に形ばかりの御辞儀をすると...
有島武郎 「お末の死」
...三國屋といふ木賃宿の招牌(かんばん)を見附けた時は...
石川啄木 「赤痢」
...震災後はローマ字の商牌(かんばん)を屋根にあげ...
竹久夢二 「砂がき」
...私はお位牌に額づいて涙するばかりである...
種田山頭火 「其中日記」
...骨牌(かるた)をしているのが二人...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...このほうが帝展で金牌(きんぱい)をもらうよりも...
寺田寅彦 「火事教育」
...招牌(かんばん)見ないで店に飛び込(こ)むようなもので...
新渡戸稲造 「自警録」
...そのころの貴婦人間にはファロー(賭け骨牌)をして遊ぶのが流行(はや)っていた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「たぶん骨牌に印(しるし)でも付けておいたのではないか」と...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...牧野富太郎氏……日本植物分類学の始祖輝く研鑽五十年の集大成斯界の至宝牧野博士…………牧野博士が受けた賞牌には...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...(その間仙太郎は位牌を見詰めて立ったまま目まいでもするらしいようすで呆然と黙っている)……仙エムどんのように腹の中の綺麗であった人もねえが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...仙太 こいつは白木の位牌だが? 文久三年十二月二十五日...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...壽阿彌の位牌には...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...この妹(位牌(いはい)をかえり見て)の千世子と二人切りになってしまいました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あらかじめ牌をかけておいたのだった...
吉川英治 「三国志」
...「はて……?」と、いぶかりつつ眸をこらして正面の仏龕(ぶつがん)ほのかな辺りを見ると、厨子(ずし)、位牌(いはい)、金壁(こんぺき)、供華(くげ)、拈香(ねんこう)などの厳(おごそ)かなものの影のうちに、さきの誓書一束が供えられてあるのが一(ひと)しお目につく...
吉川英治 「新書太閤記」
...紅軍の副牌(ふくはい)(部将)周謹(しゅうきん)の働きは目ざましく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの一室の祭壇に『亡夫武大郎之位(ぶたろうのい)』とお位牌(いはい)が見えるじゃねえか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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