...彼女は一人で旅行するので、片身の荷物しか持っていかなかった...
...彼は片身になってから、仕事に集中できるようになった...
...新しいパートナーと出掛けるのに、片身のドレスが欲しい...
...彼は片身でヨガのポーズを決めることができる...
...今回は予算の都合で、片身のチケットしか買えなかった...
...まともには龍一の面(かお)を見ることも出来ないやうに片身のせまいおもひをつのらして...
伊藤野枝 「惑ひ」
...あな和魂(にぎたま)の片身やと...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...自分の片身であるような相手なら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...もう片身分(かたみわ)けの見立てでもするように...
徳田秋声 「足迹」
...岩谷の片身難さぬ尺八も...
徳田秋声 「縮図」
...わたくしの尋ねるお雪ちゃんの片身が――片身というのもおかしいようですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...君が片身と残したまえるわが命こそ仇なれ...
夏目漱石 「虞美人草」
...阿爺が始めて洋行した時に買ったんだから」「あれを御叔父さんの片身(かたみ)に僕にくれ」「僕もそう思っていた」「御叔父さんが今度洋行するときね...
夏目漱石 「虞美人草」
...片身は焼くに限る...
夏目漱石 「虞美人草」
...やれ忙がしや誰れぞ暇な身躰を片身かりたき物...
樋口一葉 「大つごもり」
...やれ忙がしや誰れぞ暇な身躰(からだ)を片身かりたき物...
樋口一葉 「大つごもり」
...何ぜなら此の詩にある心持の凡ては悉く嘗て自分の全生命を盡くして踏んで來た片身だからだ...
福士幸次郎 「太陽の子」
...自分自身で譯したそれをいつも片身離さずに旅にも持つて行けるやうな小さな美しい本にしたいと言つてゐたけれど...
堀辰雄 「辻野久憲君」
...そんなやうなことで彼女が何か片身の狭い思ひでもしてゐるのではなからうかなどゝ憂へた験しもあつたが...
牧野信一 「南風譜」
...遠き祖(おや)の片身の鎧(よろひ)万代(よろづよ)にいかで我が名も伝へてしがなというのがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...間違うてやりますと片身(かたみ)の約束の鯖(さば)が一本で売れたりします...
夢野久作 「近世快人伝」
...亡き母の片身として...
横光利一 「日輪」
...おのずから片身向いの斜めに変った...
吉川英治 「剣難女難」
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