...彼女は一人で旅行するので、片身の荷物しか持っていかなかった...
...彼は片身になってから、仕事に集中できるようになった...
...新しいパートナーと出掛けるのに、片身のドレスが欲しい...
...彼は片身でヨガのポーズを決めることができる...
...今回は予算の都合で、片身のチケットしか買えなかった...
...片手で片身の奴(やつ)だの...
泉鏡花 「海異記」
...まともには龍一の面(かお)を見ることも出来ないやうに片身のせまいおもひをつのらして...
伊藤野枝 「惑ひ」
...余が片身とも頼む君なれば...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...生きのよい鯖が一尾八銭だつた、片身は刺身、片身は塩焼にして食べた、おいしかつた、焼酎一合十一銭、水を倍加して飲んだがうまくなかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...刺身包丁を取り上げて魚屋の盤台の鰹(かつお)の片身から幅二分くらい長さ一尺近い細長い肉片を巧みにそぎ取った...
寺田寅彦 「KからQまで」
...片身に皮だけはとって置いたらどうしたもんだ」「どうでも仕てくろえ」蚊帳の中は依然として動かなかった...
長塚節 「太十と其犬」
...阿爺が始めて洋行した時に買ったんだから」「あれを御叔父さんの片身(かたみ)に僕にくれ」「僕もそう思っていた」「御叔父さんが今度洋行するときね...
夏目漱石 「虞美人草」
...鰹(かつお)は片身もらってゆくよの型(タイプ)で...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...その戀しい女房の片身である娘と添寢しながら...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...やれ忙(いそ)がしや誰(た)れぞ暇(ひま)な身躰(からだ)を片身(かたみ)かりたき物(もの)...
一葉女史 「大つごもり」
...やれ忙がしや誰れぞ暇な身躰を片身かりたき物...
樋口一葉 「大つごもり」
...顎をひいて片身寄りになってツイと出て来て...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さっそく片身を落し...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...自分自身で譯したそれをいつも片身離さずに旅にも持つて行けるやうな小さな美しい本にしたいと言つてゐたけれど...
堀辰雄 「辻野久憲君」
...そんなやうなことで彼女が何か片身の狭い思ひでもしてゐるのではなからうかなどゝ憂へた験しもあつたが...
牧野信一 「南風譜」
...たよりのあるような片身(ママ)のせまいようなものにだけたよらないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...間違うてやりますと片身(かたみ)の約束の鯖(さば)が一本で売れたりします...
夢野久作 「近世快人伝」
...亡き母の片身として...
横光利一 「日輪」
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