...彼は片足で立っている...
...片足が長いテーブルを使いたい...
...階段で片足を滑らせてしまった...
...彼女は片足を抱えて座っていた...
...この靴は片足しか残っていない...
...』校長は欄干に片足を載せて腰かけた...
石川啄木 「道」
...その階段の下に、顔が水牛(すいぎゅう)になっている身体の大きな僧形(そうぎょう)の像が、片足をあげ、長い青竜刀(せいりゅうとう)を今横に払ったばかりだという恰好をして、正面を切っているのであった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...人形の片足がち切れて転っていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...当人は右足の自由を失いまして片足の芸当...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺(おい)らはこの通り片足が少し悪いんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...間もなく酉刻(むつ)が鳴りましたよ」下女のお作というのが階子段(はしごだん)へ片足かけたなりで応えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我れも片眼片足なきものと思へば爲やすし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...にわかに立ち上がって舟べりへ片足かけ...
正岡容 「圓朝花火」
...お児髷(ちごまげ)で振袖で下駄はいてしかも片足を前へ蹈み出して居る処まで分る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...どうだ、そうしてもらうか? ヒッ! いうことに事を欠きやがって、このインポテ! (いうなり、片足をあげて、佐山の肩をガッと蹴(け)とばす...
三好十郎 「胎内」
...それがそのときは片足を夜具から踏み出してい...
山本周五郎 「季節のない街」
...その頭巾をはねながら上り框へ片足をかけた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...絞殺に掛った訳ですね」「そうです……ですから計画的な殺人と認めているのですが……」犬田博士は調査を終った寝台の端に片足をかけて...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...」今度は矢代が先になって片足で円を描くように一群の裏白を割るのと一緒に...
横光利一 「旅愁」
...吠(ほ)え面(づら)かくな」どんと片足あげてお延を蹴離した投げ槍小六は...
吉川英治 「剣難女難」
...この片足さえ満足であったら...
吉川英治 「剣難女難」
...ようよういますんだのか」と、さすが、片足をひっ込め、「オオ赤橋も一しょよの...
吉川英治 「私本太平記」
...お十夜の片足を捕(と)って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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