...「誰でもいい! 外国語のわかるものはみんな出て来い!片語(かたこと)でもかまわぬし...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これらの話の間カパディア氏は不自由な片語(かたこと)の日本語で日本の商人たちと値段の交渉をしながら...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「行きますか?」片語(かたこと)の日本語でかう李が言ふと...
田山録弥 「一室」
...向うだつた」「これで好いのかね?」支那語を片語でやるSが一行の不安を表して...
田山録弥 「草道」
...この母子づれと一緒に行けば、あやしいものに出会しても、ことわりをいうてもらうことが出来るから……」「さうだ、それがいい――」それには案内者にその旨を言つてもらつておく方が好いといふので、Sにそれを取次がせるやうにしたが、片語なので、それが案内者にもその母子づれにも十分にはつきりと通じたとは思へなかつた...
田山録弥 「草道」
...此頃は片語雜りの言葉を可愛い口から言ふやうになつた...
田山花袋 「道綱の母」
...それからあふれ出る日常片語にも聞くところ教へられるところはずゐぶんあつた...
吉川英治 「折々の記」
...片語(かたこと)の日本語でにこにこ諭(さと)しながら歩いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――と表面は片語の騒(ざわ)めきに過ぎなかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...「寒いのに」秀吉のそういった片語だけが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな片語(かたこと)だけが耳に残った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...このときの片語も思い出せる程なのは...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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