...軒口の敷居に腰を掛けつつ片肌脱ぎで...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...もし仕官する希望でもあるならと片肌抜(かたはだぬ)いでくれたのが語学校の旧師の古川常一郎であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...さアという場合に片肌ぬぐなんてことはありませんから...
徳田秋声 「黴」
...あとの責めは拙者が引受ける」「しからば」小森蓮蔵は片肌を脱いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...片肌を脱いだ男が一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いきって手強く……」御当人も片肌をぬいでしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...爺さん/\と安くして貰ひ度くねえよ、安岡つ引のくせにしあがつて、神田の源太郎を知らないか」源太郎は何時の間にか、片肌を脱いで、鐵火箸(かなひばし)のやうな脛をピタリピタリと叩いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片肌(かたはだ)ぬぎに團扇(うちわ)づかひしながら大盃(おほさかづき)に泡盛(あはもり)をなみ/\と注(つ)がせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...智海は入口で三礼して片肌脱ぎになり...
久生十蘭 「新西遊記」
...」さう云ひながら三人が交々片肌抜ぎになつて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...片肌脱ぎで片手に酒徳利を掴んでゴク/\とラツパ飲みをしながら...
牧野信一 「鎧の挿話」
...片肌ぬぎで鉄槌を振りまわしていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...着ながし片肌脱ぎ裾取り...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ぬいでいた片肌へ袖をとおしながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...片肌脱ぎか何かの差向いで...
夢野久作 「爆弾太平記」
...正面に雲竜(うんりゅう)の刺青(ほりもの)の片肌を脱いで...
夢野久作 「名娼満月」
...狩衣(かりぎぬ)の片肌外(はず)して...
吉川英治 「私本太平記」
...片肌(かたはだ)をおとした凛々(りり)しいふたりの射手(いて)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
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