...片端から手をつけていけば、仕事は効率的に進む...
...彼は転職先で片端から仕事を覚えていった...
...全く情報が入ってこないので、片端からリサーチしている...
...部屋に散らばった本を片端から整理し始めた...
...予定が多すぎて、片端が追いつかない...
...折角拵へた御馳走を片端から犬に喰はれる樣なもんで……ハハヽヽ...
石川啄木 「鳥影」
...と見ると、手巾の片端に、紅(くれない)の幻影(まぼろし)が一条(ひとすじ)、柔かに結ばれて、夫人の閨(ねや)に、するすると繋(つなが)っていたのであった...
泉鏡花 「婦系図」
...かつ近世心理学の片端(かたはし)をだも噛(かじ)ってるものなら誰でも心得てる格別目新らしくもない説であるし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...男という男を片端から監獄へぶちこむなどという風説が行なわれていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今度は片端から噛み切っては口の中で丸める...
鈴木三重吉 「千鳥」
...古今東西の芸術家を片端から罵倒し...
太宰治 「服装に就いて」
...片端から平げてしまうのであるが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...片端からがり/\掻(か)いて行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...掻く片端からついてしまう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蟻(あり)のように上りかける人足を片端(かたはし)から突いて突き落す...
中里介山 「大菩薩峠」
...その小説の片端をなりとも聞き出したいと思ふのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...垣内のある所はたいていは片端に偏して...
柳田國男 「垣内の話」
...まだ片端(かたはし)は保存せられているのである...
柳田国男 「こども風土記」
...こういう風にして素性のほぼ解った地名を片端からのけてみると...
柳田國男 「地名の研究」
...それを片端(かたっぱし)からみな覚えるというわけには行かない...
柳田国男 「母の手毬歌」
...又は藪の片端などに...
柳田國男 「ひじりの家」
...まだ片端に手を着けただけで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...猟友倶楽部(クラブ)がその片端を使って...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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