...片端から手をつけていけば、仕事は効率的に進む...
...彼は転職先で片端から仕事を覚えていった...
...全く情報が入ってこないので、片端からリサーチしている...
...部屋に散らばった本を片端から整理し始めた...
...予定が多すぎて、片端が追いつかない...
...片端(かたつぱじ)から田や畑を酒屋に書入れて了つた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...片端には糸を束(つか)ねてふつさりと揃へたるを結び着け候...
泉鏡花 「凱旋祭」
...ここらの奴等(やつら)を片端(かたッぱし)から嚇(おど)してくれる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...右足の小指の黒い片端爪(かたわづめ)まで知り抜いているのです...
太宰治 「新ハムレット」
...片端からキスしたり...
太宰治 「人間失格」
...だれであったか忘れたが昔のギリシアの哲学者の一人は集会所のベンチの片端に席を占める癖があった...
寺田寅彦 「破片」
...すべて先の母の名残(なごり)と覚ゆるをばさながら打ち消すように片端より改めぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その片端を拝殿の欄干(らんかん)に括(くく)りつける...
夏目漱石 「夢十夜」
...どんなものでも僕の手に觸れてくるものを片端から使用してやらうと思ふ...
堀辰雄 「手紙」
...フロラの椅子の片端に凭りかゝつて...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...綴じ込みの片端が眼に入って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...女中に手を曳(ひ)かれて人込みにおどおどしながら町の片端を平生の服装(みなり)で賑わいを見物するお屋敷の子は...
水上滝太郎 「山の手の子」
...その二人にお持ちになる愛は冷泉院をお思いになる愛の片端にも価(あたい)しないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片端から句読(くとう)を切る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...岡の片端の欠潰(けっかい)した部分が...
柳田國男 「地名の研究」
...駿河(するが)の富士川以東と伊豆(いず)の片端に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...三月(みつき)縛(しば)り三割天引という東京切ってのスゴイ高利貸連を片端(かたっぱし)から泣かせて...
夢野久作 「近世快人伝」
...片端から破壊されつつ在る今日に於て勃発した戦争である以上...
夢野久作 「戦場」
便利!手書き漢字入力検索