...片端から手をつけていけば、仕事は効率的に進む...
...彼は転職先で片端から仕事を覚えていった...
...全く情報が入ってこないので、片端からリサーチしている...
...部屋に散らばった本を片端から整理し始めた...
...予定が多すぎて、片端が追いつかない...
...橋の片端を拍子(ひょうし)に掛けて...
泉鏡花 「海の使者」
...それは艇内の大切なる器物を片端からうちこわしていった...
海野十三 「火星探険」
...黒い片端爪(かたはづめ)さえ知っているのですよ...
太宰治 「虚構の春」
...全部のひとに片端から辛辣(しんらつ)な綽名を呈上するのも...
太宰治 「パンドラの匣」
...岡田は片端から兵器を棄てることで全身で戦争を拒絶したのであろう...
田中英光 「さようなら」
...片端から平げてしまうのであるが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...唇の片端をきゅっとまげて...
豊島与志雄 「常識」
...九州の片端に小さく入れられてゐる此の島の地圖を見せられてゐるので...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...片端から塩水に漬けてとりかかり...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...人馬親昵(しんじつ)する奇譚どもを片端から皆嘘のように貶(けな)したが...
南方熊楠 「十二支考」
...女中に手を曳(ひ)かれて人込みにおどおどしながら町の片端を平生の服装(みなり)で賑わいを見物するお屋敷の子は...
水上滝太郎 「山の手の子」
...遺物は片端(かたはし)から腐り砕け...
柳田国男 「海上の道」
...片端から註釈を付けて置くわけにも行くまいし...
柳田國男 「書物を愛する道」
...これによらなければ片端でも昔の生活は知る途(みち)がないのである...
柳田國男 「地名の研究」
...宿屋や港の船を片端からしらべたそうであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...俺の狙っている本を片端(かたはし)から浚(さら)って行ってしまいやがる...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...」高重は唇の片端を舐(な)めながら弟の甲谷の服装をじろじろ眺めた...
横光利一 「上海」
...それを片端から味わって歩くことはできない...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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