...片端から手をつけていけば、仕事は効率的に進む...
...彼は転職先で片端から仕事を覚えていった...
...全く情報が入ってこないので、片端からリサーチしている...
...部屋に散らばった本を片端から整理し始めた...
...予定が多すぎて、片端が追いつかない...
...そういう奴等を片端から叩きのめした...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...男という男を片端から監獄へぶちこむなどという風説が行なわれていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これではどう?」「それで丁度ようございます」「左は?」「結構です」元結は二本三本と細君の手に渡つて其片端は口に啣へられキリヽと締める音が三藏の耳にも響く...
高濱虚子 「俳諧師」
...周囲の火焔を片端からおさえて行った...
太宰治 「薄明」
...すべての地廻りを片端(かたっぱし)から悩殺し...
谷譲次 「踊る地平線」
...片端から日当(ひあたり)のいいところへ持っていって棹(さお)にかけたりした...
徳田秋声 「あらくれ」
...いきなり群がる裸虫を片端から突き落しはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...健三はその傍(そば)に散らばっている赤い片端(きれはし)だの物指(ものさし)だの針箱だのを見て...
夏目漱石 「道草」
...一同を片端から見据え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その人の片端だけを知って男は自分の想像で十分補って恋をすることになるというようなこともあるのですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片端だけを例の至らぬ筆者が写しておくのもやましい気がしてすべてを省くことにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...粗末なる烟管(キセル)にまだ巻烟草(まきタバコ)の端(はし)の残れるなど載せたるその片端に...
森鴎外 「うたかたの記」
...寝ている女中の布団を片端(かたっぱし)からまくって歩いた...
森鴎外 「心中」
...遺物は片端(かたはし)から腐り砕け...
柳田国男 「海上の道」
...ほとんと片端(かたはし)から命名の動機の明らかなのに対照して...
柳田国男 「海上の道」
...その横木の片端を斜めに揚げてできた筏を川の中へそろり卸(おろ)す...
柳田國男 「地名の研究」
...宿屋や港の船を片端からしらべたそうであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...なお片端(かたはし)には残っていた...
柳田国男 「木綿以前の事」
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