...子供の写真は片時も離したことがないと言って...
大杉栄 「獄中記」
...この人生や宇宙が片時も活動をやめてゐないと同じやうに絶えず活躍をつづけて行かなければならないはずである...
田山録弥 「三月の創作」
...片時もさうした心の添はずにゐないことのない身ならば――それならば...
田山花袋 「道綱の母」
...片時も眼を休ませないで...
近松秋江 「湖光島影」
...満州帝国が建国されたのは関東軍司令部のおかげだということを吾々は片時も忘れてはならない...
戸坂潤 「社会時評」
...片時もそばをはなれないことにきめたのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...懐剣は?」「片時も放しませぬ」「では...
直木三十五 「南国太平記」
...これは片時も早く家路に帰った方が無事だとの考えを起しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その飛んで来る石の雨は片時も早く避けた方が賢いと思慮したものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...昼夜片時も機械を離れない組織(システム)だったが...
牧逸馬 「運命のSOS」
...賽太歳は三つの鈴を虎の皮の袋に蔵して片時も離さず腰にしてゐるとのことが解つた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...実は地理教育直接の目的を片時も忘れておったわけではなかった...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...六年片時も忘れることができなくて悲しい悲しいと思っていた人のことも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「片時もえ忘れじと思いしに...
室生犀星 「荻吹く歌」
...心の中には片時も忘れ侍らず」「近ごろ日本の風俗書きしふみ一つ二つ買わせて読みしに...
森鴎外 「文づかい」
...この心を片時も忘るる時は...
夢野久作 「能とは何か」
...自分は片時も忘れてはいない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...片時も油断はならない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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