...片時も離れなかつた友と別れて...
石川啄木 「天鵞絨」
...囚人のたてるくぐもった叫びが延々と続いた「ラーム! ラーム! ラーム!」片時も弱まることなく...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...冬の間は毎夜北の方を片時も離さず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...片時も佛を念ずる隙がない...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...窕子はこの私の小さい珠玉だけは片時も自分の胸から離すことが出來ないと言つて...
田山花袋 「道綱の母」
...今のうちも、やがて年をとってからも、片時も休まずに、人のために働きましょうね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...満州帝国が建国されたのは関東軍司令部のおかげだということを吾々は片時も忘れてはならない...
戸坂潤 「社会時評」
...「これは深刻なんだぞオ」といふ言葉を片時も離さないで...
中原中也 「散歩生活」
...足袋跣足で、足ぶみをしきりにして、片時も、じっとしていない...
火野葦平 「花と龍」
...吾々米国婦人は片時も斯る境遇に安んずるを得ず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...一日片時も怠慢に附すべからず...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...片時も忘れるべからず...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...そのさけびを片時もたやさないのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...父宮と姉君に死に別れたあとでは片時も生きていられないように故人を恋しく悲しく思っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「片時もえ忘れじと思いしに...
室生犀星 「荻吹く歌」
...苟(いやしく)も東京の学生たらんもの片時も忘るる能わざる研究問題であるのみならず...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...片時も離してはならないものから離れている自分に気がついた...
吉川英治 「親鸞」
...一人でいることに片時も耐えられなくなっていたのです...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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