...彼は片意地でも譲らないタイプだ...
...教授の言いたいことを理解できない生徒は、片意地で反論する傾向がある...
...上司の一方的な命令に対して、彼女は片意地を張って従いませんでした...
...同じ間違いを何度も繰り返す人は、なかなか片意地を改めないものだ...
...片意地な性格が災いし、彼女は友人たちを失った...
...一人の片意地なる者が馬を指して鹿と云ひ張る故を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...知らず知らず片意地になりかけている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...菊を売って生計(くらし)をたてたいとおもうのですが」馬は生れつき片意地な男であった...
田中貢太郎 「黄英」
...一時間の余も片意地らしい声を立てて...
徳田秋声 「黴」
...ときにはひどく片意地なこともあったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...狡獪(こうかい)で片意地な道化者のフョードル・パーヴロヴィッチは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...片意地で言い出したのと違い...
中里介山 「大菩薩峠」
...しゃべらせる人が先生だからな」お秀にはどこか片意地で一本調子な趣(おもむき)があった...
夏目漱石 「明暗」
...悪人には妙にそういった片意地なところがあるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...醜い片意地な娘を好きになれないようで...
久生十蘭 「雲の小径」
...その性質に一見片意地らしいところのある人間の一人であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いま熱中したかと思うとたちまち憂鬱(ゆううつ)になるといった片意地な気分に陥りがちだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...甚だ片意地な男があった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...及びその片意地な天性により...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少し片意地な點もあつて...
三島霜川 「平民の娘」
...間辺氏の斯様(かよう)な態度は栗山大膳以来の片意地な黒田武士の本色であったと同時に...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...片意地がつよいものらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...それをまた、酒売り男も、片意地らしく、「畜生ッ」とばかり、追っかけていったものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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