...彼は片意地でも譲らないタイプだ...
...教授の言いたいことを理解できない生徒は、片意地で反論する傾向がある...
...上司の一方的な命令に対して、彼女は片意地を張って従いませんでした...
...同じ間違いを何度も繰り返す人は、なかなか片意地を改めないものだ...
...片意地な性格が災いし、彼女は友人たちを失った...
...だが、処罰が二人前になって十分にふりかかるのは、生意気な、頑丈な、片意地な、尻(しり)の大きいオランダ人の腕白小僧だった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...片意地な人はいくら怒っても諦めて初志を捨てない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...おッ母さんどうぞお酌(しゃく)を……私は今夜は話がつかねば喧嘩(けんか)しても帰らねいつもりだからまあゆっくり話すべい」片意地な土屋老人との話はせいてはだめだと薊は考えてるのだ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...私本当に自分の小さな片意地がいやになつて...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...生れつき片意地で...
薄田泣菫 「独楽園」
...曽根は常になく片意地な...
相馬泰三 「六月」
...という愚直の片意地が出て来て...
太宰治 「惜別」
...一時間の余も片意地らしい声を立てて...
徳田秋声 「黴」
...大いに怨(うら)まれて憎まれるほどの親切でなければ骨にも身にもなるものではないという片意地が我輩には今日でもあるのである...
中里介山 「生前身後の事」
...お前の片意地――もう聞いて上げませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は突然自分の片意地を翻(ひる)がえさなければ不利だという事に気がついた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何しろ一方はあの通り片意地で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...醜い片意地な娘を好きになれないようで...
久生十蘭 「雲の小径」
...あの片意地な娘が黙ってなぞいる筈はない...
久生十蘭 「魔都」
...片意地なところがあるらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...片意地ながんばりは不合理な気がしたし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...片意地ではあっても...
水上滝太郎 「遺産」
...いまの片意地という言葉は……」そこまで云いかけて志保は口を噤(つぐ)んだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
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