...彼は片意地でも譲らないタイプだ...
...教授の言いたいことを理解できない生徒は、片意地で反論する傾向がある...
...上司の一方的な命令に対して、彼女は片意地を張って従いませんでした...
...同じ間違いを何度も繰り返す人は、なかなか片意地を改めないものだ...
...片意地な性格が災いし、彼女は友人たちを失った...
...これにはさすがに片意地な恵門も...
芥川龍之介 「竜」
...假令我等が我等の片意地を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...他所者といふが第一、加之(それに)、頑固で、片意地で、お世辯一つ言はぬ性なもんだから、兎角村人に親しみが薄い...
石川啄木 「赤痢」
...御承知のとおり親父(おやじ)はまことに片意地の人ですから...
伊藤左千夫 「春の潮」
...知らず知らず片意地になりかけている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...いわば自分の片意地な料簡から...
伊藤左千夫 「春の潮」
...親父(おやじ)もちょっと片意地の弦がはずれちまえばあとはやっぱりいさくさなしさ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...我儘な事も片意地も何も彼も皆なよく解つてゐて...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...生れつき片意地で...
薄田泣菫 「独楽園」
......
相馬御風 「坪内先生を憶ふ」
...へんに片意地になるもので...
太宰治 「風の便り」
...寝入ったように見えた師匠はまんじりともせずに聴いていてくれたのであるおよそかくのごとき逸話(いつわ)は枚挙に遑(いとま)なくあえて浄瑠璃の太夫や人形使いに限ったことではない生田(いくた)流の琴や三味線の伝授においても同様であったそれにこの方の師匠は大概(たいがい)盲人の検校であったから不具者の常として片意地な人が多く勢い苛酷(かこく)に走った傾(かたむ)きがないでもあるまい...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...頼むとあとへ引かないといったような片意地のところもございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯(か)く人心の片意地なるは世間へ対しても不外聞至極ならずや...
中里介山 「大菩薩峠」
...片意地で言い出したのと違い...
中里介山 「大菩薩峠」
...しゃべらせる人が先生だからな」お秀にはどこか片意地で一本調子な趣(おもむき)があった...
夏目漱石 「明暗」
...甚だ片意地な男があった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...なお「蒲生ならでは」と固持するのは頑迷か片意地に類する...
山本周五郎 「日本婦道記」
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