...彼は片意地でも譲らないタイプだ...
...教授の言いたいことを理解できない生徒は、片意地で反論する傾向がある...
...上司の一方的な命令に対して、彼女は片意地を張って従いませんでした...
...同じ間違いを何度も繰り返す人は、なかなか片意地を改めないものだ...
...片意地な性格が災いし、彼女は友人たちを失った...
...それは主張ではなくて片意地と我儘とである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...前(ぜん)の女教師の片意地な基督(キリスト)教信者であつた事や...
石川啄木 「道」
...御承知のとおり親父(おやじ)はまことに片意地の人ですから...
伊藤左千夫 「春の潮」
...曽根は常になく片意地な...
相馬泰三 「六月」
...へんに片意地になるもので...
太宰治 「風の便り」
...菊を売って生計(くらし)をたてたいとおもうのですが」馬は生れつき片意地な男であった...
田中貢太郎 「黄英」
...是が非にも己(おの)が実意の底を見せて改心させんと片意地になるが如きは以ての外の不量見(ふりょうけん)なり...
永井荷風 「桑中喜語」
...頼むとあとへ引かないといったような片意地のところもございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...片意地過ぎているようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯(か)く人心の片意地なるは世間へ対しても不外聞至極ならずや...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は突然自分の片意地を翻(ひる)がえさなければ不利だという事に気がついた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――あの娘は一體そんな片意地なところのある人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片意地なところがあるらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...甚だ片意地な男があった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そのとき私の片意地はあたかも地平線に群る入道雲が夕立雨に崩れてゆくように崩れてゆくであろう...
三木清 「語られざる哲学」
...行くがいい 既に門出の時である 行け太陽のもと 喧噪のさなかに 行け 風塵霜露の衢々に行つて お前の運命を試みるべき時である 行け片意地な兜蟲 か弱い仔雀 跛この驢馬 憐れなるわが詩(うた)の一卷...
三好達治 「山果集に寄す」
...恐怖はわたしを片意地にする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その片意地に凝り固つた兩眼に憤怒の涙を湛へつゝ息急(いきせき)とやつて來た...
若山牧水 「姉妹」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??