...彼は片意地でも譲らないタイプだ...
...教授の言いたいことを理解できない生徒は、片意地で反論する傾向がある...
...上司の一方的な命令に対して、彼女は片意地を張って従いませんでした...
...同じ間違いを何度も繰り返す人は、なかなか片意地を改めないものだ...
...片意地な性格が災いし、彼女は友人たちを失った...
...知らず知らず片意地になりかけている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...「如何に男子の本然の要求であらうとも女子にとつて不都合な制度なら私は絶対に反対いたします」と云ふあなたの言葉はあまりに片意地に聞こえすぎます...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...へんに片意地になるもので...
太宰治 「風の便り」
...また脇の方を探すと申しております」「それは御随意ですがフガフガ会社としてはたとえ敷金を全額入れていただいても保証人はやはり要(い)ります」とフガは今や片意地になって私を忌避し出した...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...Kさんは酔ふとなか/\片意地になる...
種田山頭火 「其中日記」
...いくら貴夫(あなた)だって」「世の中にはただ面倒臭い位な単純な理由でやめる事の出来ないものがいくらでもあるさ」多少片意地の分子を含んでいるこんな会話を細君と取り換わせた健三は...
夏目漱石 「道草」
...しゃべらせる人が先生だからな」お秀にはどこか片意地で一本調子な趣(おもむき)があった...
夏目漱石 「明暗」
...何しろ一方はあの通り片意地で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忍從で少し片意地で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貧乏と片意地を売物にしてきた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪人には妙にそういった片意地なところがあるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘は片意地だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醜い片意地な娘を好きになれないようで...
久生十蘭 「雲の小径」
...片意地なところがあるらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...少し片意地な點もあつて...
三島霜川 「平民の娘」
...強制的にそういわれると愛情と片意地で...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...それはご謙遜というよりも片意地と申すものでございます...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「ほかの太夫ならば、そういう挨拶も通るが、扇屋の吉野太夫ともある傾城(けいせい)が、買手どものわがままにまかせて、振り切って来られぬというのはどうしたものじゃ、吉野もいよいよ金で買われるようになったかな」「いえ、そうではござりませぬが、こよいのお客様は、わけても、片意地で、太夫様が去(い)ぬと仰っしゃれば、よけいに離してくれないのでござります」「すべて、買手どもの心理は、みなそうしたものじゃろが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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