...片一方にはいろいろの荷物を積んで...
上村松園 「山の湯の旅」
...船が片一方に倒れたと思うと...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...私が帰って来たことも! ただ白眼勝ちな片一方の眼が...
橘外男 「仁王門」
...そして片一方の腕をだらりと卓子(テーブル)に垂れ...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...貞之助はさっきもそう云う泥沼に篏(は)まり込んで片一方の靴(くつ)を取られてしまっていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして片一方の手は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...唇を裂かれた上に片一方の耳を殺(そ)がれてしまっては多少憂鬱(ゆううつ)にならざるを得なかったと見え...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...村はづれの岡(をか)のふもとの、八幡(まん)様のわきの池で、片がはは木がこんもりとしげり、もう片一方は、草の生えた土手です...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...火事と喧嘩とお祭祀(まつり)と一緒に来たんじゃあ事だ」がんりきは片一方の手で脚絆(きゃはん)をひねくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...片一方手(かたっぽて)で捻(ひね)くり廻している無器用なザマと言ったら...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだそれが片一方の方へいくらか残っているのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの片一方の腕を落されたのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...この片一方の腕に対(てえ)しても...
中里介山 「大菩薩峠」
...すぐ片一方の手袋の中にしまっておきました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ただ、片一方にゃあ、黄金(かね)や、宝物が山程あって、片一方じゃ、あすの朝の、一握りの塩噌(えんそ)にも困っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...片一方の股の上に組むのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...片一方ではシチュー鍋(なべ)をかきまわしているという始末さ...
山本周五郎 「季節のない街」
...片一方の頬を差し出す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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