...蕭牆(しょうしょう)の辺(へん)に乱(らん)を企(くわだ)てたる者さえなきに非ず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...予算査定案をめぐって果然政府と議院と牆壁をもって相対するに到った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二人の男が本船の船尾の舷牆に凭(もた)れていたが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それを少年達が取り巻いて人牆(ひとがき)をつくっているのが見えた...
田中貢太郎 「阿宝」
...牆の内に女がいて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...女は牆(かきね)の下に指をさして笑ってからおりていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...牆からあの樹を伝うなら...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...微な物音がして索の端が劉家の牆の上から落ちてきた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...世高は牆の上からそこに枝を張っている老樹の枝に移って...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...此所の牆(かき)の外に埋められているものです...
田中貢太郎 「蓮香」
...努めて牆(かき)の内を覗(のぞ)かれないようにさえした...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...図らず大石冬牆君に逢ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その邑に入れば民家の牆屋(しょうおく)は完備し樹木は繁茂(はんも)している...
中島敦 「弟子」
...理窟の壁も分別の牆(かき)もなかった...
夏目漱石 「道草」
...いぜんは地境いの松の樹牆(じゅしょう)が...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...穿(うが)って村を出るに高い牆(かき)で取り廻らして踰(こ)ゆる事ならぬから...
南方熊楠 「十二支考」
...しょせんは糞土の牆(しょう)だろう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
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