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伊良子清白 「孔雀船」
...顎(あご)の張った爼(まないた)のような赤ら顔をしていた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...爼板(まないた)の上でコケを取って...
田山花袋 「田舎教師」
...爼辺(そへん)に大語せる陳平...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...まるで爼のような感じで...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...醫者(いしや)は爼板(まないた)のやうな板(いた)の上(うへ)に黄褐色(くわうかつしよく)な粉藥(こぐすり)を少(すこ)し出(だ)して...
長塚節 「土」
...九段下の爼橋から溝川に添い雉子橋の方へ歩いて行く...
原民喜 「遥かな旅」
...何故なら価値の標準を決するのは政治家の爼上においてなのだから...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...爼形(まないたなり)の小(ちひ)さな岩(いは)の上(うへ)に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...末造は爼橋を渡った...
森鴎外 「雁」
...末造は紅雀の籠を提げて爼橋の方へ引き返した...
森鴎外 「雁」
...鋭くもない刃がとうとう蛇を爼上(そじょう)の肉の如くに両断した...
森鴎外 「雁」
...その競爭をして爼豆(そとう)の間にのみ行はれしめむとし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...爼板(まないた)の上に一枚ずつ重ねて...
山本周五郎 「柳橋物語」
...たしかに」「ではどこに――」「あの爼板岩(まないたいわ)の辺りから――そういえば沢辺(さわべ)のほうへ降りたのかも知れぬ」弁円と甲賀坊の押し問答を聞きながら...
吉川英治 「親鸞」
...まま歴史小説論などが爼上(そじょう)にされるさいは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...爼板岩(まないたいわ)の上へ突っ立った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柵外の爼板岩(まないたいわ)の上に立つと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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