...爼の上に載するに...
大町桂月 「梅の吉野村」
...爼辺(そへん)に大語せる陳平...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この運命又は性格をより自由な爼の上に載せて見ると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...おつぎは飯臺(はんだい)へ渡(わた)した爼板(まないた)の上(うへ)へとん/\と庖丁(はうちやう)を落(おと)しては其(その)庖丁(はうちやう)で白(しろ)く刻(きざ)まれた大根(だいこ)を飯臺(はんだい)の中(なか)へ扱(こ)き落(おと)す...
長塚節 「土」
...醫者(いしや)は爼板(まないた)のやうな板(いた)の上(うへ)に黄褐色(くわうかつしよく)な粉藥(こぐすり)を少(すこ)し出(だ)して...
長塚節 「土」
...九段下の爼橋から溝川に添い雉子橋の方へ歩いて行く...
原民喜 「遥かな旅」
...……爼(まないた)でコトコト菜葉を庖丁で叩いている...
原民喜 「忘れがたみ」
...何故なら価値の標準を決するのは政治家の爼上においてなのだから...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ひとりは汚濁(おじょく)雑爼(ざっそ)のなかへのこされた...
久生十蘭 「金狼」
...行くさ来るさの市井雑爼は今日もまた寝巻的散歩服(ジュップ・ピジャマ)の令嬢にあらざれば袖無寛衣(ブルウズ・サン・マンシュ)の夫人(おくさん)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...末造は爼橋を渡った...
森鴎外 「雁」
...末造は紅雀の籠を提げて爼橋の方へ引き返した...
森鴎外 「雁」
...へたに暴れだせば却(かえ)って爼上(そじょう)にのせられる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おせんは爼板の上の青じそを見てふと気づいた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...爼板(まないた)...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...まま歴史小説論などが爼上(そじょう)にされるさいは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...爼板岩(まないたいわ)の端へ腰を下ろした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柵外の爼板岩(まないたいわ)の上に立つと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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