...顔じゅう脂汗の趙七爺がたちまち眼を瞠(みは)って突進して来たのでこわくなって...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...そんな道理(もつとも)至極な事を思ひつく爺さんと別れるのは悲しくてならなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...そうして私が初めてあの少年や老爺たちに逢った時からかれこれおよそ一カ月くらいも過ぎ去った頃ではなかったかと思われる...
橘外男 「逗子物語」
...爺さんは山へ柴刈りに……』その時の母の土佐言葉と...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...」親爺は栗栖の家の少し手前の処(ところ)で...
徳田秋声 「縮図」
...他の者らのようにユダヤの好々爺(こうこうや)とならないうちから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お爺さんに云ったでしょう...
豊島与志雄 「古井戸」
...亡命の白系露西亜人らしい赭(あか)ら顔の爺さんが灰色の上衣(ブルーズ)を着て立っている...
中島敦 「プウルの傍で」
...おつぎは戸(と)の隙間(すきま)から覗(のぞ)いて「爺(ぢい)見(み)てえだな...
長塚節 「土」
...爺さんは檻の外へ出ると...
中村地平 「南方郵信」
...この爺やに抱かれて...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...勘定は?」奥から飛出す親爺(おやじ)を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「なア、爺(とっ)さん、――俺に下手人の解ったのはこういう段取りだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右へ廻って思案橋または親爺橋...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...爺(とつ)さん」平次は氣輕にそれを迎へます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だが、爺さん、何の眠つてなぞゐるものか! いふまでもないこと――あの狡い悪党つたら――神よ、希くば彼に天国を与へ給へ!――いつでも、うまく誤魔化してしまふのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...庭番の爺が「こゝはもう閉めたんだからね」とひつこく言ったので大声で怒鳴りつける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これの親爺(おやぢ)はもと矢張り此所の造船場でわつしの組下にをりやして...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
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