...父君の氣に入らず...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...実は貴方の亡くなった父君準之介氏が...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...依つてオホサザキの命は父君の御命令に背きませんでした...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...父君と専攻を同じくした...
辰野隆 「旧友の死」
...呉葉ばかりではない父君もまたその堀川の殿も何んなに口を酸くしてなだめたり慰めたりしたか知れないのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...』父君は大声で叫びながら船乗りの方へ近づいていって...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...先生はあなたの良人御家族の父君で御出(いで)でしたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...父君(ちヽぎみ)とても左(さ)なりかし...
樋口一葉 「曉月夜」
...父君は江川太郎左衛門に仕えた人であった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...右大将を始め伯父君(おじぎみ)たちが皆りっぱな顕官になっていて勢力のある人たちであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうしても父君のおそばへ行きたい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぜひとも父君がまだ冥府(めいふ)の道をさまよっておいでになるうちに自分も行って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上父君諫飲書一通...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...父君の喪(も)に服さんためですか...
吉川英治 「三国志」
...あなた様のお父君も...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらに、お父君は元より、青蓮院の僧正、一族の方々のお困りも必然です...
吉川英治 「親鸞」
...けれど、その後で、「お父君には、ここを去って、尾張(おわり)の方へ落ちのび給い、正月三日というに、長田忠致(おさだただむね)に計られて、敢(あえ)なくお討たれ遊ばしたのみか、その御首(みしるし)は、都へ送られ、平家の者の手にかかって、都の東獄の門前にある樗(おうち)の木に梟(か)けられました」と、聞かされた時は、それまでの無表情を破って、声をあげて慟哭(どうこく)した...
吉川英治 「源頼朝」
...ド・ブールブラン公夫人が父君の足もとに身を投げて赦しを願い...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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