...如何に父君に反對されても文學者たらんとする意を曲げようとしないのもその一つである...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...父君や牧の方さまが何かと猛り立つて興奮すればするほどいよいよ冷静におなりになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...父君も度々來てなだめた...
田山花袋 「道綱の母」
...立身出世を亡き連合いとしてのこのお子さんの父君に誓願しておられるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...團十郎が父君にむかつて...
長谷川時雨 「八歳の時の憤激」
...父君は島流しになり...
久生十蘭 「魔都」
...皇帝陛下は実に殿下の父君にしてまた君主にておわします...
穂積陳重 「法窓夜話」
...サラミヤ姫は何んなに驚いたことでせう! 父君や兄君の顔(かんばせ)の曇りは……あゝ...
牧野信一 「青白き公園」
...父君がおいでになるということによって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...先方でも父君の承太郎氏が預かってやろうということになったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...水上(泰生氏父君)...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...父君の喪(も)にも会し給わず...
吉川英治 「三国志」
...父君は天目山(てんもくざん)にて討死(うちじに)したと見せかけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...父君は死ぬるかと……藤...
吉川英治 「新書太閤記」
...叔父君(ぎみ)は早や世を去ったか」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「父君は、戦に出て、死んだのですか」「いいえ、お病気(いたつき)で」「でも、源三位(げんざんみ)頼政の軍(いくさ)に加わって、討死したのじゃという人がありました」「世間というものは、種々(さまざま)に、人の生活(たつき)を臆測してみるものじゃ...
吉川英治 「親鸞」
...姫のお父君でおわす月輪様の御心痛も」「……知っておる」「すべてをご存じですか」「この山にいても...
吉川英治 「親鸞」
...父君や兄達の亡き後の三世の忠義に備えておかれよ」「わかりました...
吉川英治 「日本名婦伝」
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