...併しそれはその友人を愛する爲にその非を諫めるのか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...男も難しとする樣な事を平氣で爲(し)た...
石川啄木 「所謂今度の事」
...その青年の繰返した言葉そのものの爲めにさう思はれたのではなかつた“I am young”年若い者と年老つた者との間に...
石川啄木 「病室より」
...實に氣持よい進歩のあとを最後の作に示して世を去つたお貞さんの爲に...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...今や自分らは別れる爲めに東京へ向ふやうなものである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...密集團となり朝の來るのに間に合はせる爲め忙しなく天の戸を皆んな繰り出した音のやうに喜びに滿ちた勇しい同じ小さな木の輪の音が恐ろしいやうにやつて來る...
千家元麿 「自分は見た」
...斯樣な次第から來た結果何事を爲しても日本國民は柔和にしてどう云ふことをしても默許して居る人民であるから...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...津田英學塾同窓會で津田先生の記念會堂建設資金の爲め販賣したいと申込まれた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...啻に黨勢をして今日以上の發展を爲さしむる能はざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...之れに無條件讓與を爲さむとするか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...藤子は手術の缺陷のあつた爲めか盲膓炎を再發して昨年の秋に死んだのである...
南部修太郎 「疑惑」
...信心の爲孫三郎が申受け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...押入か戸棚に入れてあつた爲に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思(おも)へば尊(たつ)とき御勉強(ごべんきやう)ざかりを我(わ)れなどの爲(ため)にとは何事(なにごと)ぞや...
樋口一葉 「曉月夜」
...人間が初めて自由な行爲を行つたところに...
三木清 「歴史哲學」
...蟒のしわざの爲めでは無いよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...相(しやう)の御(ぎよ)と爲(な)り...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...しかもあはれむべき無策の爲政者と無知の民衆のあひだでは...
吉川英治 「折々の記」
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