...すぐに気をとり直して境の扉(ドア)口へ恐る恐る爪先立ちに歩み寄り...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...爪先立ちで震える唇を親父の掌に押しつける...
田中英光 「箱根の山」
...彼は爪先立ちに伸びあがって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...で、少しも早く彼らを押えてやろうと思い、爪先立ちで、二人のいる広間をさして行きましたが、しかし客間は通らず、廊下と子供部屋を抜けて行きました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...爪先立ちで廊下へ走り出て...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...春風の香しき鬢のもつれを弄ぶが如き律ありて、凡そ微妙なる感能の極度を動す舞踏(バレー)の曲につれ、君は爪先立ちて、鳥の如くに舞台を飛び廻り、曲の一節毎に、裾を蹴つて足を上げ、手をかざして両の脇を伺はしむ...
永井荷風 「舞姫」
...おまけに爪先立ちまでして見たのですが...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...料理人 (爪先立ちをして喧嘩の方を見る)お吉 (料理人に)見える...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...雪之丞、ズーッと、匕首を揚げて、爪先立ちになる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好達治 「山果集」
...爪先立ちで(勿論!)徐ろに爬ひ出してくるのを眺めてゐた...
三好達治 「測量船拾遺」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...やおら踵(かかと)をあげて爪先立ちになる...
山本周五郎 「青べか物語」
...それまで爪先立ちになっていた踵をおろしざまその魚を「踏み」つけ...
山本周五郎 「青べか物語」
...それまで爪先立ちになっていた踵をおろしざまその魚を「踏み」つけ...
山本周五郎 「青べか物語」
...型の如く爪先立ちに跼(うずく)まった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...爪先立ちに身をもがいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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