...イチジクが滾瓜爛熟している...
...彼は、スピーチの内容を滾瓜爛熟するまで練習した...
...推薦状を書く前に、彼女の経歴を滾瓜爛熟させなければならない...
...その作品は、作者が心をこめて滾瓜爛熟したものだと感じられる...
...会社の経営方針に関する議論は、あらかじめ滾瓜爛熟させてから行うべきだ...
...經驗の爛熟を待たずして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...このデカダン興味は江戸の文化の爛熟(らんじゅく)が産んだので...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...文壇の機運はいよいよ益々爛熟し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そんな風物のかもし出す晩春のぬくぬくした爛熟の雰圍氣をからだぢゆうに感じながら...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...いよいよ文化の爛熟時代を現出してきたのでありますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...温雅淡白よりも豊艶爛熟を喜ぶ白秋氏...
種田山頭火 「夜長ノート」
...「あなたはきっと晩年のギョオテのような爛熟(らんじゅく)した作をお出しになる」なんぞと云うのだが...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...燦然(さんぜん)たる爛熟(らんじゅく)せる色彩の庭...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人を悩殺せしむる爛熟した肉体の片影が見えていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...完成爛熟期に到達するためには...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...資本主義の爛熟とともに世間はますます無方向に...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...三十一歳で夭死(わかじに)をさせた後の爛熟(らんじゅく)しきった若い未亡人の乱行...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドタバタ騒ぎはいよいよ爛熟(らんじゅく)して...
久生十蘭 「蝶の絵」
...爛熟(らんじゅく)のお初だ――じりじりと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...絵も絵だけとして発達し爛熟すると...
三好十郎 「ゴッホについて」
...爛熟(らんじゅく)した花鳥もいたずらに倦怠(けんたい)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...そんな爛熟(らんじゅく)末期の相は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...爛熟し、妖しきまでに完成された女性には、一種異様な圧倒されるような、アクティヴな力のあることを感じた...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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