...三日月ほどな金光が燦爛(さんらん)と円(まる)く輝いたに...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...それらの屍骸の腐爛(ふらん)した臭氣に思はず...
芥川龍之介 「羅生門」
...それで謎は解ける!」彼は爛々(らんらん)たる眼で見入(みい)った...
海野十三 「蠅」
...くれないの旭光とで絢爛を現出するのであった...
鷹野つぎ 「窓」
...――胃腸が痛む――身心の(マヽ)爛れてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...燦爛とかがやいている...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...錦絵は天明(てんめい)寛政(かんせい)に至り絢爛(けんらん)の極に達し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...即ち狂爛が諦念の形式にまで置換されるに際して...
中原中也 「夭折した富永」
...爛熟し切つた媚態とで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...絢爛(けんらん)な...
林芙美子 「新版 放浪記」
...己は十字火に爛れた生(な)まをつき放さうとするのだ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...姿は絢爛であり、丹念であり、複雑なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...毒物を吐くときに喉(のど)を爛(ただ)れさせているし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...右の半面焼け爛(たゞ)れ...
夢野久作 「白くれない」
...燦爛たるその景観を見ているうちに...
横光利一 「旅愁」
...甲鎧燦爛(こうがいさんらん)たる諸将のすがたに埋められていた...
吉川英治 「三国志」
...毒(どく)の爛漫(らんまん)強いか強くないかだけが長いこと人間を評価してきた...
吉川英治 「私本太平記」
...其傍に光輝(こうき)燦爛(さんらん)たるものあるを見(み)しものありと...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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