...爭鬪爛醉の影を映(うつ)す鏡明るき殿堂ならずや...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...同棲(どうせい)生活の第一夜を絢爛(けんらん)と踏み出すことに両人の意見は完全なる一致をみたのであるが...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...深夜の天使は天真爛漫に笑いつづけている...
海野十三 「深夜の市長」
...絢爛(けんらん)たる着衣がするすると下に落ちた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...絢爛(けんらん)たる...
田中英光 「オリンポスの果実」
... 610近くに寄せて燦爛と光る大槍投げ飛ばし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア軍は之を見て燦爛光る投槍を彼に飛ばせば楯の上其幾條はつき刺さる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「まあいいわ……」五彩絢爛(ごさいけんらん)として眼を奪う風景を...
中里介山 「大菩薩峠」
...爛酔の気分は充分だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹というような爛(ただ)れた女の誘惑は...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供一般に對して婦人の有(も)つ愛情とは全く別な激しさを以て爛々と燃え...
中島敦 「かめれおん日記」
...五十基の磔柱には焼け爛(ただ)れた殉教者達の死体を遺して...
野村胡堂 「十字架観音」
...酒もやがて爛醉(らんすゐ)に入つた頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼はまるで火のやうに爛々と光つてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...しかし燦爛(さんらん)としていた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...朝ぼらけの靄(もや)の間にはいろいろの花の木がなお女王の心を春に惹(ひ)きとどめようと絢爛(けんらん)の美を競っていたし春の小鳥のさえずりも笛の声に劣らぬ気がして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この絢爛たるオペラも自分にとっては憂悶の種だったにちがいないと思った...
横光利一 「旅愁」
...辛くも文化の腐爛を救つてゐるものは...
吉川英治 「折々の記」
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