...眼(まなこ)の光爛々(らんらん)として...
泉鏡花 「悪獣篇」
...焼け爛(ただ)れた物を滝のやうに噴き出す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その人間と人生を観る眼が、何物にも蔽ひかくされずに鮮かで明かであつたかといふことは疑問だが、直情径行な、天真爛漫な、他人に対して城府を設けないといふやうな紳士らしい処があつた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...明和末年より安永に入(い)るやその筆力は忽(たちま)ち活気を帯びその色彩は甚だ絢爛(けんらん)となり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...舌は爛(ただ)れる...
夏目漱石 「野分」
...燦爛(さんらん)たる冠を戴(いただ)く彼の頭であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...當時ちよつと私を惹きつけてゐたダヌンチオ一流の絢爛豐麗な文章に充ちてゐる「犧牲」の感じなぞまるでどこへやらだつた...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...絢爛(けんらん)たる幸福感に恵まれ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ブライロフスキーの「第一番=変ホ長調(作品一八)」(ビクター愛好家協会第五集)の絢爛(けんらん)さと...
野村胡堂 「楽聖物語」
...赤黒く焼け爛(ただ)れた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...糜爛(びらん)の死体や...
原民喜 「鎮魂歌」
...勢い手工(しゅこう)の妙技を逞(たくま)しうせる天真爛漫(てんしんらんまん)たるものに外(ほか)ならざるに至るなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...その絢爛(けんらん)なることもあまりに強烈で...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...爛々たる真剣の眼を輝かすばかりであつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...目は爛々(らんらん)ときらめき全身に強烈な...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これくらいその気魄を示し・これくらい燦爛たる美しさを示した・行為がほかにあったかどうかを知らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...天平宝字(てんぴょうほうじ)の絢爛(けんらん)を慕うが...
吉川英治 「新書太閤記」
...三寸不爛(ふらん)の舌さきで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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