...そんなに絢爛(けんらん)たる面貌にくらべて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...こなた勇武のアイアース紅(こう)燦爛の帶贈る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大抵のものは爛(ただ)れてしまう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...文采の燦爛たるものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「若シ夫レ盛花爛漫ノ候ニハ則全山弥望スレバ恰是一団ノ紅雲ナリ...
永井荷風 「上野」
...八お豊(とよ)は今戸橋(いまどばし)まで歩いて来て時節(じせつ)は今(いま)正(まさ)に爛漫(らんまん)たる春の四月である事を始めて知つた...
永井荷風 「すみだ川」
...火球がジリジリ沸騰している間の絢爛の前の静寂も味わわれない...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...黒ずんだメルトン地を背景に燦爛(さんらん)と耀(かが)やいている...
夏目漱石 「虞美人草」
...そうしてそこに燦爛(さんらん)と取り乱された濃い友染模様(ゆうぜんもよう)の色を見守った...
夏目漱石 「明暗」
...その十六むさしが赤く爛(ただ)れて周囲(まわり)に膿(うみ)をもっているのもある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ぼくの感情を燃え爛すやうな構想はああもう どこにだつてありはしない...
萩原朔太郎 「青猫」
...古風な舞踊劇の舞台面でゝもを眺めるかのやうな作りものとしての悦ばし気な絢爛さに目を奪はれるのであつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...絢爛多彩な絵巻物として...
正岡容 「吉原百人斬」
...この痴情に心魂を爛(ただ)らしてしまった年増おんなの前が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あらゆる虚栄と虚飾に傲(おご)る功利道徳と科学文化の荘儼……燦爛として眼を眩(くら)ます科学文化の外観を掻き破って...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...天真爛漫(らんまん)なもので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...過度な文化の爛熟(らんじゅく)と一部の繁栄には...
吉川英治 「随筆 新平家」
...爛(らん)として...
吉川英治 「源頼朝」
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