...天才の花は爛漫(らんまん)と開き...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...酒か酒的思想かに爛熟したと思はれる筋肉の骨ぶしのゆるみから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...見覚えのある「赤い苺の実」の絢爛(けんらん)たる舞台面が展開していた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...自分はその桜花爛漫(らんまん)を落ちついた気持で鑑賞することが出来なくなってしまうのである...
太宰治 「惜別」
...そのくせ豪放絢爛(けんらん)たる建築美術を興(おこ)して桃山時代の栄華を現出させた人だが...
太宰治 「庭」
...第三を膿爛相(のうらんそう)...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...燦爛光る胸甲と頭甲(づこう)の數も亦多し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...近代資本主義による消費及び生産の絢爛たる外貌に蠱惑されたのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その子供らしく天真爛漫(てんしんらんまん)な表情であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...爛たる熱誠とを以てするに反して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...爛々(らんらん)と光っております」「そうか――」「滅多に口は利(き)きませんが――急所急所で...
中里介山 「大菩薩峠」
...丹青(たんせい)は画架(がか)に向って塗抹(とまつ)せんでも五彩(ごさい)の絢爛(けんらん)は自(おのず)から心眼(しんがん)に映る...
夏目漱石 「草枕」
...爛(らん)とした眼は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わけても爛々(らんらん)たる眼には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...爛熟(らんじゅく)した花鳥もいたずらに倦怠(けんたい)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...炎……の糜爛(びらん)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...すべては現実の腐爛(ふらん)と濁流中のものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...山楽などの豪宕(ごうとう)絢爛な障壁画のある一方...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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