例文・使い方一覧でみる「燵」の意味


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...炬の側へ祖母と国吉の寝床を敷いてやり...   炬燵の側へ祖母と国吉の寝床を敷いてやりの読み方
伊藤左千夫 「新万葉物語」

...火の仕度をする...   火燵の仕度をするの読み方
種田山頭火 「其中日記」

...火といふものはなつかしくうれしいものだ...   火燵といふものはなつかしくうれしいものだの読み方
種田山頭火 「其中日記」

...火といふものはなつかしい...   火燵といふものはなつかしいの読み方
種田山頭火 「旅日記」

...」「炬でちびりちびり酒でもやるなあ悪くはないね...   」「炬燵でちびりちびり酒でもやるなあ悪くはないねの読み方
豊島与志雄 「球突場の一隅」

...足先だけを炬布団の中に差入れて...   足先だけを炬燵布団の中に差入れての読み方
豊島与志雄 「同胞」

...……炬のお布団が穢くなっていますから...   ……炬燵のお布団が穢くなっていますからの読み方
豊島与志雄 「幻の彼方」

...友禅羽二重の蒲団を被せた炬(こたつ)へ入れて...   友禅羽二重の蒲団を被せた炬燵へ入れての読み方
直木三十五 「南国太平記」

...お雪ちゃんは炬(こたつ)をこしらえ...   お雪ちゃんは炬燵をこしらえの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...私は階下の炬にあたって暮した...   私は階下の炬燵にあたって暮したの読み方
原民喜 「焚いてしまふ」

...それだのにその側に那須温泉の寒さうな炬が置いてある...   それだのにその側に那須温泉の寒さうな炬燵が置いてあるの読み方
平野萬里 「晶子鑑賞」

...火で「柘榴の花」を読み終る...   火燵で「柘榴の花」を読み終るの読み方
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」

...炬櫓(こたつやぐら)の上に広盆しいて...   炬燵櫓の上に広盆しいての読み方
別所梅之助 「雪の武石峠」

...二階では良吉と勝代とが炬に当って...   二階では良吉と勝代とが炬燵に当っての読み方
正宗白鳥 「入江のほとり」

...炬に当りに行くのを遠慮していたが...   炬燵に当りに行くのを遠慮していたがの読み方
正宗白鳥 「入江のほとり」

...「これだけはごまかせねえんだそうです、ええ」と佐吉は続けた、「女のはこう開くんだそうで腰の骨がこう開くから、いしきや腿(もも)が太くなるんで、これは間違いなく十七、八の男の骨だって云ったそうです」「おしのさん、もういけませんぜ」と彼は続けた、「――菊太郎の親から、行方知れずの届けが出ているでしょう、それを突き合わせれば、菊太郎とおかみさんの仲もわかるだろうし、得石、蝶太夫、香屋の清一と、薯(いも)の蔓(つる)をたぐるようにつながって出てきますぜ、そう思いませんか」「そう思うわ」とおしのが云った、「そして、あんたの名も出てくるわね」「げっ、と云いてえが、初めにてめえで気がついた、そこまでたぐっておれの名が出ねえ筈はねえってね」佐吉は燗鍋の中の徳利を出し、手酌で三つ呷(あお)った、「おしのさん、あっしゃあ金で買われておめえの手伝いをした、だが、一度だって自分で手出しをしたこたあねえ、ただおめえに頼まれて、ほんの手伝いをしただけだ、そいつはしらべてみればわかるこったし、おめえのことなんぞ知らねえと云ったって立派にとおる筈だ」「そうかしら」「そうかしらって、――現におめえが、自分一人でやったことを知ってるじゃねえか」「あたしの云うのはそうじゃないの」とおしのは穏やかな口ぶりで云った、「あんたは金で買われてあたしの手伝いをしただけだ、って云ったでしょ、自分では一度も手出しはしなかったって」「そうでねえとでも云うのかい」「そうでないと思ってるの」おしのは沈んだ眼つきで彼を見た、「あんたはあたしの手伝いをしただけではなく、おっ母さんの手伝いもしたわ、おっ母さんばかりじゃなく、よその後家さんやおかみさん、浮気な娘たちまで、何十人となく芸人や役者衆をとりもって来たわ、そうじゃなくって、佐吉さん」「ちょっと待ってくれ」彼は頭を振り、片手で横額をとんとんと叩いた、「話がへんにこんがらかってきやがったが、そいつはいってえ、どういうことなんだ」「あんたのために、何十人もの女のひとや、その人の縁者や家族の人たちが、おちぶれたり一家ばらばらになったりして、どのくらい不仕合せになり、泣いているかもしれないわ、あたしのおっ母さんがいい証拠だとは思わない、佐吉さん」「そういうのをかったいのかさ恨みって云うらしいぜ」と佐吉は云い返した、「にんげん道に外れたたのしみをすれば、それだけのむくいがあるのは当りめえさ、恨むならてんでんを恨めばいいんだ、ええ、おらあこんな話をするつもりじゃあなかった、おしのちゃん、肝心な話があるんだから聞いてくれ」「あたしの云うことが痛いのね」「そのくらいのことを云われて痛えような、ちょろっかな人間だと思うのかい、冗談じゃあねえ、まあおいらの話を聞いてくれってんだ」佐吉は盃を持った手をゆらゆらさせ炬の上へかぶさるようにして云った、「おらあな、おしのちゃん、おめえと生き死にを共にしようと思ってるんだぜ」おしのは微笑した、「生き、死に、をですって」「おらあまえから惚(ほ)れてたんだ」と云って佐吉は盃を置いた、「おしのちゃんのためなら女房子も要らねえ、生きるも死ぬもおめえといっしょだと思っているんだ」「あんた口もうまいじゃないの」「おめえはもう江戸にはいられねえ、もう火が足もとまで来ちゃってる、どうしたって土地を売らなきゃあならねえ場合だぜ」と佐吉は身をのりだして囁いた、「だがおめえはまだ十八だし、お膝元から外へ出たことのねえ人だ、独りじゃあどうにもならねえ、誰か力になる者がいなくちゃああがきがつかねえ、――そこで相談だが」「あとは聞くまでもなくってよ」おしのは燗徳利を持った、「はいお酌、――あたしが相談したいと云ったのも、そのことなんだから」「いやそうじゃあねえ、おれの相談てえのは、おめえと夫婦になるってこった」佐吉は酒を飲んだが、大半はこぼした、「おめえは金はずいぶん持ってるらしいが、江戸をずらかるとすれば旅切手も要るし、女一人よりも夫婦者のほうが安全だ、それにおらあずっとめえから、おめえに首ったけなんだから」「聞くまでもないって云ったでしょ」おしのはまた酌をしてやった、「それはあたしのほうから相談しようと思ったことじゃないの」「へ、へ」佐吉は卑しく狡猾(こうかつ)に笑った、「その手はくわねえ、飴(あめ)を砂糖で煮つめたような、そんな甘い手に乗るおれじゃあねえ」「なにがその手なの」「沢田屋に手を取って教えられた色の手くだ、知らねえ者はぼっとくるだろうが、この佐吉にゃあおあいにくだ」と云って彼は立ちあがり、炬をまわって、よろめきながらおしののほうへ来た、「もしいま云ったことが本心なら、おめえじたばたあしねえ筈だぜ」「あんたは負けない性分ね」佐吉はおしのを羽交(はが)いじめにした...   「これだけはごまかせねえんだそうです、ええ」と佐吉は続けた、「女のはこう開くんだそうで腰の骨がこう開くから、いしきや腿が太くなるんで、これは間違いなく十七、八の男の骨だって云ったそうです」「おしのさん、もういけませんぜ」と彼は続けた、「――菊太郎の親から、行方知れずの届けが出ているでしょう、それを突き合わせれば、菊太郎とおかみさんの仲もわかるだろうし、得石、蝶太夫、香屋の清一と、薯の蔓をたぐるようにつながって出てきますぜ、そう思いませんか」「そう思うわ」とおしのが云った、「そして、あんたの名も出てくるわね」「げっ、と云いてえが、初めにてめえで気がついた、そこまでたぐっておれの名が出ねえ筈はねえってね」佐吉は燗鍋の中の徳利を出し、手酌で三つ呷った、「おしのさん、あっしゃあ金で買われておめえの手伝いをした、だが、一度だって自分で手出しをしたこたあねえ、ただおめえに頼まれて、ほんの手伝いをしただけだ、そいつはしらべてみればわかるこったし、おめえのことなんぞ知らねえと云ったって立派にとおる筈だ」「そうかしら」「そうかしらって、――現におめえが、自分一人でやったことを知ってるじゃねえか」「あたしの云うのはそうじゃないの」とおしのは穏やかな口ぶりで云った、「あんたは金で買われてあたしの手伝いをしただけだ、って云ったでしょ、自分では一度も手出しはしなかったって」「そうでねえとでも云うのかい」「そうでないと思ってるの」おしのは沈んだ眼つきで彼を見た、「あんたはあたしの手伝いをしただけではなく、おっ母さんの手伝いもしたわ、おっ母さんばかりじゃなく、よその後家さんやおかみさん、浮気な娘たちまで、何十人となく芸人や役者衆をとりもって来たわ、そうじゃなくって、佐吉さん」「ちょっと待ってくれ」彼は頭を振り、片手で横額をとんとんと叩いた、「話がへんにこんがらかってきやがったが、そいつはいってえ、どういうことなんだ」「あんたのために、何十人もの女のひとや、その人の縁者や家族の人たちが、おちぶれたり一家ばらばらになったりして、どのくらい不仕合せになり、泣いているかもしれないわ、あたしのおっ母さんがいい証拠だとは思わない、佐吉さん」「そういうのをかったいのかさ恨みって云うらしいぜ」と佐吉は云い返した、「にんげん道に外れたたのしみをすれば、それだけのむくいがあるのは当りめえさ、恨むならてんでんを恨めばいいんだ、ええ、おらあこんな話をするつもりじゃあなかった、おしのちゃん、肝心な話があるんだから聞いてくれ」「あたしの云うことが痛いのね」「そのくらいのことを云われて痛えような、ちょろっかな人間だと思うのかい、冗談じゃあねえ、まあおいらの話を聞いてくれってんだ」佐吉は盃を持った手をゆらゆらさせ炬燵の上へかぶさるようにして云った、「おらあな、おしのちゃん、おめえと生き死にを共にしようと思ってるんだぜ」おしのは微笑した、「生き、死に、をですって」「おらあまえから惚れてたんだ」と云って佐吉は盃を置いた、「おしのちゃんのためなら女房子も要らねえ、生きるも死ぬもおめえといっしょだと思っているんだ」「あんた口もうまいじゃないの」「おめえはもう江戸にはいられねえ、もう火が足もとまで来ちゃってる、どうしたって土地を売らなきゃあならねえ場合だぜ」と佐吉は身をのりだして囁いた、「だがおめえはまだ十八だし、お膝元から外へ出たことのねえ人だ、独りじゃあどうにもならねえ、誰か力になる者がいなくちゃああがきがつかねえ、――そこで相談だが」「あとは聞くまでもなくってよ」おしのは燗徳利を持った、「はいお酌、――あたしが相談したいと云ったのも、そのことなんだから」「いやそうじゃあねえ、おれの相談てえのは、おめえと夫婦になるってこった」佐吉は酒を飲んだが、大半はこぼした、「おめえは金はずいぶん持ってるらしいが、江戸をずらかるとすれば旅切手も要るし、女一人よりも夫婦者のほうが安全だ、それにおらあずっとめえから、おめえに首ったけなんだから」「聞くまでもないって云ったでしょ」おしのはまた酌をしてやった、「それはあたしのほうから相談しようと思ったことじゃないの」「へ、へ」佐吉は卑しく狡猾に笑った、「その手はくわねえ、飴を砂糖で煮つめたような、そんな甘い手に乗るおれじゃあねえ」「なにがその手なの」「沢田屋に手を取って教えられた色の手くだ、知らねえ者はぼっとくるだろうが、この佐吉にゃあおあいにくだ」と云って彼は立ちあがり、炬燵をまわって、よろめきながらおしののほうへ来た、「もしいま云ったことが本心なら、おめえじたばたあしねえ筈だぜ」「あんたは負けない性分ね」佐吉はおしのを羽交いじめにしたの読み方
山本周五郎 「五瓣の椿」

...こういうことは知っているだろう」炬(こたつ)の中で...   こういうことは知っているだろう」炬燵の中での読み方
吉川英治 「江戸三国志」

...炬にうずくまって...   炬燵にうずくまっての読み方
吉川英治 「新編忠臣蔵」

「燵」の読みかた

「燵」の書き方・書き順

いろんなフォントで「燵」

「燵」の電子印鑑作成

「なんとか燵」の一覧  


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