...僕はK君を置き炬燵に請(しょう)じ...
芥川龍之介 「年末の一日」
...三時頃までくたびれて炬燵でねた...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...その睡ってるに安心したふうでしばらく炬燵に倚りかかった...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...厳冬(げんとう)には炬燵(こたつ)を奢(おごり)の高櫓(たかやぐら)と閉籠(とぢこも)り...
三文字屋金平 「為文学者経」
...」先生は大きい紙いれを懐中から出して火燵の上に載せてにやりと笑った...
太宰治 「黄村先生言行録」
...待つ身につらき置炬燵で一本ひつかけてゐたが...
種田山頭火 「其中日記」
...小綺麗(こぎれい)なメリンスの掛蒲団(かけぶとん)をかけて置炬燵(おきごたつ)にあたりながら気慰みに絽刺(ろさ)しをしていたところと見えて...
近松秋江 「霜凍る宵」
...そして火燵の中に屈み込んだ...
豊島与志雄 「反抗」
...むりに押し切って炬燵を拵えさした...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...」炬燵布団に顔を伏せていると...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...炬燵へ入るには大抵...
直木三十五 「死までを語る」
...冬の日の置炬燵(おきごたつ)で...
永井荷風 「監獄署の裏」
...片肱(かたひじ)を炬燵の上に置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして「ミミーとなくからミミーという名にしましょう」といったこの仔猫の命名者達も火燵の中で絵本の切り抜きに夢中である...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...勝代はとっくに炬燵を離れて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...すぐ次の間でもう炬燵にはいっていた...
水野葉舟 「遠野へ」
...『すんだか』と、炬燵から云う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...午前中をば膝せり合せて炬燵に噛りついて過した...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??