...薄暗(うすぐら)い炬燵(こたつ)の周圍(しうゐ)へ...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...炬燵(こたつ)をしてある奧の方から聲をかけた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...電気炬燵も一応足のところへ入れて置いて...
海野十三 「深夜の市長」
...私はお母さんと二人炬燵(こたつ)にさしむかひにあたつてゐた...
土田耕平 「お母さんの思ひ出」
...(明治四十二年 一月十七日)炬燵雪がまだ融(と)けぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その手をだらりと炬燵の上に投げ出した...
豊島与志雄 「黒点」
...雪は積ったか」炬燵(こたつ)に仮睡(かりね)していた机竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして炬燵(こたつ)の形式にすることが最も簡単で...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日は大晦日だが至つて平穩借金とりも參らず炬燵で小説を讀んで居ます...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...夜になると夫婦とも炬燵(こたつ)にばかり親しんだ...
夏目漱石 「門」
...午(ひる)になっても御米は炬燵から出なかった...
夏目漱石 「門」
...置炬燵(おきごたつ)して旦那(だんな)さま奧(おく)さま差向(さしむか)ひ...
樋口一葉 「われから」
...火燵でふるへる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...炬燵にあたつて顔を突つ伏てゐるAが...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...涼み臺や炬燵の側での茶呑み話の折々...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...顏を見られぬやうに炬燵の上に首伏(うつぶ)した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...勝代は疾(とつ)くに炬燵を離れて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...――お父上は』『わしも、其処此処となく』と、つぶやいて、『出炉(しゅつろ)じゃ、頭巾を出してくれい』と、炬燵から起った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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