...燦々(さんさん)として帳(カーテン)を引いた部屋の中に...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...冬の海に陽光が燦々と降っている景色も愉しかった...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...燦々と木の間を降る秋の陽...
野村胡堂 「礫心中」
...陽は燦々と降り灑ぎ藪の向も...
原民喜 「夏の花」
...口腔からは燦々たる火気をフーフーと吐いて奮然と立ち上つた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...燦々と照り映える強烈な日光は...
松濤明 「春の遠山入り」
...しおたれ浴衣を着た私は空が燦々した真夏の青空であることを理解し...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...けれど閉めた襖の面をうってなお燦々とふりそそぐ 光の音は声ともなって私をとらえる月の隈なさをはじめてわたしにおしえたその声が今また そこにあるかのよう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたりに居ならぶ鉄甲燦々(さんさん)たる諸将の感情はうごかずにいられない...
吉川英治 「上杉謙信」
...燦々(さんさん)と国境の彼方(かなた)へさして流れてゆくのを見た甲府の人々の眼には...
吉川英治 「新書太閤記」
...燦々(さんさん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...内に秘(かく)してある刺客(せっかく)の呼吸と殺気とに気味悪く燦々(きらきら)しているではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...燦々(さんさん)として騎歩しずかに...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜光虫のような燦々(さんさん)たる一騎がその先頭を切って来る...
吉川英治 「新・水滸伝」
...燦々(きらきら)していた...
吉川英治 「松のや露八」
...燦々(きらきら)と夕陽の端をうけている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばばの白髪に燦々(さんさん)と光って降(ふ)り注(そそ)いだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...月下を燦々(きらきら)と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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