...卒然として来り我等を茫莫(ママ)のうちに残すもの、ああ……咏歎の星河、燦々の星河、極みなき……...
芥川多加志 「四人」
...恍々として玄義(げんぎ)の如く燦々として白毫(びやくがう)のやうに厳として聚ゆる権利の如くあらゆる慧智の王府のやうに偉大なる殿堂は輝いてゐた勝利の山に輝いてゐた...
上里春生 「傾ける殿堂」
...そこには真昼の陽光が燦々(さんさん)と降り濺(そそ)いで彼方の昼なお暗き鬱蒼たる糸杉や...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...雪は燦々と、瓔珞(ようらく)をかけた如くきらめき、峯頂のある部分は、すでに剣(ツルギ)の「窓」式の裂開を示している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...陽は燦々(さんさん)と降り灑(そそ)ぎ藪の向うも...
原民喜 「夏の花」
...燦々と照り映える強烈な日光は...
松濤明 「春の遠山入り」
...雨のしずくが燦々(きらきら)と溜っている...
吉川英治 「篝火の女」
...なにやら燦々(さんさん)と群星の飛ぶような光を...
吉川英治 「三国志」
...中にも白旄黄鉞(はくぼうこうえつ)の燦々(さんさん)たる親衛兵にかこまれている白馬金鞍の大将こそ...
吉川英治 「三国志」
...すでに大将軍らしい威容を燦々(さんさん)と辺りに払って...
吉川英治 「私本太平記」
...その長い行列の上を燦々(さんさん)と渡ってゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...一群の騎馬隊が燦々(さんさん)と手綱(たづな)轡(くつわ)をそろえて来るのが見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...燦々(さんさん)と国境の彼方(かなた)へさして流れてゆくのを見た甲府の人々の眼には...
吉川英治 「新書太閤記」
...燦々(さんさん)として騎歩しずかに...
吉川英治 「新書太閤記」
...燦々(さんさん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...燦々(さんさん)と光りものでも降るように七郎の眸には見えた...
吉川英治 「親鸞」
...海はいちめん燦々(さんさん)と揺れた...
吉川英治 「源頼朝」
...燦々(さんさん)と睫毛(まつげ)にかがやいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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