...図‐739土蔵の内容は、屋根部屋や小屋のそれとよく似ていて、古い箱、笊、乾燥中の穀物、家の廃物等を、いつかは役に立つこともあろうという倹約心から、棄てずに置いた物である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...』雀部は燥(はしや)ぎ出した...
石川啄木 「道」
...八村の中、岩名は土地高燥、江戸川と座生沼とに挾まれて、茅屋ぽつ/\あるのみにて、幾んど行人なき塵外の別天地、伸ばさば一方里もあるべき處、見る限り、行く限り、すべて桃花に埋めらる...
大町桂月 「春の郊外」
...この火夜は昼(ひる)よりも燥烈(はげし)く...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...唯今水源が乾燥して多少の土砂が流れ出る...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...燥宴はすべての光と熱と音とを失つた...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...乾燥芋の生干しが茶菓子の代りに出た...
豊島与志雄 「塩花」
...自分自身の焦燥からのがれる気がした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...餌には乾燥蛹をやる...
豊島与志雄 「文学以前」
...乾燥(かんさう)した響(ひゞき)が三人(にん)の口(くち)に鳴(な)つた...
長塚節 「土」
...ゆつくりと軸木(ぢくぎ)を倒(さかさ)にして其(そ)の白(しろ)い軸木(ぢくぎ)を包(つゝ)んで燃(も)え昇(のぼ)らうとする小(ちひ)さな火(ひ)を枯燥(こさう)した大(おほ)きな手(て)で包(つゝ)んで...
長塚節 「土」
...この乾燥曲線がどのように変化して行くかを見るのである...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...一月二十六日(金曜)ちっとも雨が降らないから乾燥してしようがない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ですから、その工業に対して、どちらかといえば多少低温すぎるとか、乾燥過ぎる方が、その反対の性質を持っている風土よりは気候的に恵まれていると考えてよいと思います...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...例えば乾燥する力とか収斂する力とかを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つは脳を乾燥させ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だんだん燥ゃぎ出すようになった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...いっこう空気は乾燥しない...
吉川英治 「新書太閤記」
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