...二人は苦しい焦燥の中に...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...義雄は不調和な燥音だと考へたに反し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...テノルの高声(たかごえ)で燥立(いらだ)っている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...心に生気のない人々は世界を乾燥しきったものと見る...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...乾燥した低い咳を五つ六つ続けてした...
豊島与志雄 「反抗」
...乾燥した砂混りの風が吹いてゐる...
中原中也 「一つの境涯」
...不安と焦燥にさいなまれ乍ら...
野村胡堂 「死の舞踏」
...つまり僕は本の読んでならない乾燥したものばかりを読んだんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼のこの焦燥にもかかわらず...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...燥ぎ出したりした...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...人間も乾燥室もふっ飛んでしまった...
久生十蘭 「海豹島」
...笑ひが乾燥してゝ軽くワッワッと来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」山の乾燥した空気に馴れ切ったおようは...
堀辰雄 「菜穂子」
...乾燥して、押し花にしよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...焦燥であった...
本庄陸男 「石狩川」
...それに乾燥した風は太陽のコロナと多大の関係を持つてゐる...
横光利一 「無常の風」
...いても立ってもいられない焦燥(しょうそう)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...うつったものは乾燥(かんそう)されたワラであるし...
吉川英治 「神州天馬侠」
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