...一度乾燥させてから...
芥川龍之介 「河童」
...その葉と新芽は乾燥性で傷を凝集させる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...――▲――馬賊髭を生やしよく乾燥した...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...美佐子のうちにもひとしく何か焦燥が燻り出したらしいのが私に感ぜられた...
高見順 「如何なる星の下に」
...ふざけたりして燥(はしゃ)ぐことが好(すき)であったが...
徳田秋声 「あらくれ」
...自分ながら不満と焦燥とを感じ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだから幾度(いくたび)百姓(ひやくしやう)の手(て)が耕(たがや)さうとも其(そ)の土(つち)を乾燥(かんさう)して濡(ぬ)らさぬ工夫(くふう)を立(たて)ない限(かぎ)りは...
長塚節 「土」
...洗濯器も、石鹸水のタンクだの、乾燥器だのと、附属品がそろってくると、かなり場所をとるので、やはり地下室においた方がよい...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの秋」
...いくらさがしてもみつからない焦燥(しょうそう)もさることながら...
新美南吉 「花をうめる」
...長く日本の枯燥した詩に不満を抱いてゐた私にとつては実に絶大の驚異であつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...と阿部は急に燥(はしゃ)いだ調子になって...
火野葦平 「糞尿譚」
...燥(いら)つかせたり...
三島霜川 「平民の娘」
...默つて机にむかつては居られない焦燥を感じた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...此難渋に堪へずして焦燥した余の事である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...華文家はまことの思索家の言葉には含蓄多くして修飾少きを、乾燥なりと笑ひ、氣(きえん)なしと嘲りて、おのれが音節をとゝのへ、誇張を事としたる文の中に、果敢(はか)なき思想を包みたるを恥とせず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...そうなんで……ところがその咽喉に有害な黴菌や塵埃を含んだ乾燥したつめたい空気をこのカニウレから直接に吸込みますと...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...青白く疲労した眉宇(びう)に焦燥(しょうそう)を湛えたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...と心はわくわく燥(さわ)ぎ立つが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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