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李箱 「ひげ――」
...靴を隔(へだ)てて痒(かゆ)い足を掻くような焦燥を感じずにはいられなかった...
海野十三 「地球盗難」
...問題の道路は全然乾燥してほこり立っていたと主張し...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...きっと申しつくるものに候」彼女の焦燥は深くなった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...東京の空気は彼女には常に無味乾燥でざらざらしていた...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...野村は非常な燥(はしゃ)ぎ方で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...憂欝と焦燥とを洗ひ落してさつぱりした...
種田山頭火 「其中日記」
...乾燥しきった微風が...
豊島与志雄 「丘の上」
...焦燥の念で胸が迫ってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは妖精(ようせい)物語にたいする無味乾燥な序文のように思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...焦燥(あせ)つて堀(ほり)を飛(と)び越(こ)えようとしては野茨(のばら)の刺(とげ)に肌膚(はだ)を傷(きずつ)けたり...
長塚節 「土」
...然(しか)し乾燥(かんさう)して米(こめ)にした時(とき)には彼(かれ)は夏(なつ)の頃(ころ)の豫想(よさう)と非常(ひじやう)な相違(さうゐ)であることを確(たしか)めて落膽(らくたん)せざるを得(え)なかつた...
長塚節 「土」
...乾燥の問題ははいらない...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...ああ なにものか私をよぶ苦しきひとつの焦燥このうすい紅(べに)いろの空氣にはたへられない戀びとよ母上よ早くきてともしびの光を消してよ私はきく 遠い地角のはてを吹く大風(たいふう)のひびきを...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...そのために苛立ち焦燥し...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...彼はそれについて更に焦燥を感じた...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして、乾燥玉子は、小児科のお医者はさけて居る位ですから普通の玉子煮(フワフワ煮)にしてからでないと上ってはいけまいとのことです、じかに召上ったりは大禁物よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを十分に乾燥して後に貯蔵するものと思われる...
柳田國男 「食料名彙」
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