...樣々の途に於いて燔祭の犧牲とするために...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私が味った中で最も美味な燔肉(やきにく)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...肝腎の合戦は音音(おとね)が仁田山晋六(にたやましんろく)の船を燔(や)いたのが一番壮烈で...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...なんじまた燔祭(はんさい)をも悦びたまわず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...祭壇を設け自ら祭司の職を取りて子女の赦罪のため燔祭(はんさい)を献(ささ)ぐる如き...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...◯さてエリパズらは命ぜられし如く燔祭を献げ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...又阿片を燔(や)く烟の如く消えなば...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...イサクを燔祭(はんさい)として献(ささ)ぐべし...
太宰治 「父」
...すなはち燔祭の柴薪(たきぎ)をイサクに背負はせ...
太宰治 「父」
...そこに汝等燔肉の美味を口にし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一時の愛と母性というただ二つの偶像に燔祭(はんさい)としてささげられて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはまったく古の神の祭壇にけがれなき小羊をささげ燃やして神の御意を安らげた燔祭さながらであった...
永井隆 「この子を残して」
...浦上が選ばれて燔祭に供えられたる事を感謝致します...
永井隆 「長崎の鐘」
...何者へ対つてか、嗤へ、長年漂泊にあらび千切れた胸の底に捉へやうとする、生きがたい、夢の燔祭...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...トッフィー(砂糖(さたう)と牛酪(バター)で製(せい)して固(かた)く燔(や)いた菓子(くわし))...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...水を得ればすなわち燔(や)く...
南方熊楠 「十二支考」
...皿までも舐(な)める男は燔ける肉を嗅ぎ附ける...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...……男はみんな女どもによって燔祭(はんさい)にあげられる小羊なんだぜ」おれは空腹のときみたように下腹からすっと力がぬけてゆくのを感じたと思う...
山本周五郎 「陽気な客」
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