...その時米国内では「戦争に勝ったのは我々だ」―― We won the War. という言葉が燎原の火のようにひろまった...
石川欣一 「比島投降記」
...ついで民権運動が燎原の火のごとく拡がっていよいよその気勢を激越ならしめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...後に燎原の火の如く盛になった尊王論も実はこんな事情から起ったのではあるまいか...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...燎原の火の如く、それは次次に点火されなければならない...
中井正一 「図書館法ついに通過せり」
...燎原の煙のやうな亂雲が朝の活動を始めたかの如くむら/\と其山から空へ吹き立つて居る...
長塚節 「旅の日記」
...燎火にて焼棄(やきすて)たるなりと...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...吾人(ごじん)の面目を燎爛(れうらん)せんとするこそ益(ます/\)面倒なれ...
夏目漱石 「人生」
...さながら燎乱(りょうらん)の花園であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...燎原(りょうげん)の火のように...
野村胡堂 「胡堂百話」
...燎爛(りょうらん)とした王城を形づくっているのを見まもった...
室生犀星 「みずうみ」
...鰊(にしん)と宛然(さながら)に燎原(りょうげん)の火の如く...
夢野久作 「近世快人伝」
...何かに吐け口を見なければやまない物騒な青春の火――その火が運命の燎原(りょうげん)をみずから焼いているのだ...
吉川英治 「大岡越前」
...越後から三国山脈をこえて襲う燎原(りょうげん)の火のような侵略を見ているほかない状態であった...
吉川英治 「篝火の女」
...焼かれる燎原(りょうげん)の草でしかないことを...
吉川英治 「黒田如水」
...嫁方の庭燎(にわび)の火を...
吉川英治 「私本太平記」
...燎原の火どうしたのか...
吉川英治 「平の将門」
...官符の令旨にも、服さぬから」「今に、大軍をつくって、都へ上って来ましょうか」「放っておけば、燎原の火、どこまで、野望をほしいままにして来るかわからぬ」「するとやはり、海賊の純友と、噂のような、示し合わせがあるのですな」「知らん...
吉川英治 「平の将門」
...松明(たいまつ)や燎火(にわび)の焔をうごかした...
吉川英治 「源頼朝」
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