...近く三軒の庭に燎火をたいて集まつた人々はてんでに用意を調へて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...彼此相較し甲乙相照ししかして始めて燎々として事蹟の明なるを致すものあらずや...
津田左右吉 「史論の流行」
...ひそかに政治の誤謬をさし貫き燎原の火のごとく人の手から人の手にうつりゆく武器となったのである...
中井正一 「カットの文法」
...美しい燎原の火ともなるのである...
中井正一 「図書館法の成立」
...燎火にて焼棄(やきすて)たるなりと...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...吾人(ごじん)の面目を燎爛(れうらん)せんとするこそ益(ます/\)面倒なれ...
夏目漱石 「人生」
...さながら燎乱(りょうらん)の花園であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...燎原(りょうげん)の火のように...
野村胡堂 「胡堂百話」
...今この近郷六月朔日に燎火(にわび)を焼くはその時の名残である云々(新編武蔵風土記稿百九十一)...
柳田国男 「年中行事覚書」
...等々燎爛をきわめている...
山本実彦 「十五年」
...今こそ燎原(りょうげん)の火と燃えあがったのだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
......
横瀬夜雨 「花守」
...何かに吐け口を見なければやまない物騒な青春の火――その火が運命の燎原(りょうげん)をみずから焼いているのだ...
吉川英治 「大岡越前」
...天下を燎原(りょうげん)の火としてしまったら取返しがつかんじゃないか」何進の優柔不断は...
吉川英治 「三国志」
...燎原(りょうげん)の火となりましょう」魏王曹叡(そうえい)は幼いので...
吉川英治 「三国志」
...官符の令旨にも、服さぬから」「今に、大軍をつくって、都へ上って来ましょうか」「放っておけば、燎原の火、どこまで、野望をほしいままにして来るかわからぬ」「するとやはり、海賊の純友と、噂のような、示し合わせがあるのですな」「知らん...
吉川英治 「平の将門」
...館(やかた)の燎火(にわび)は燃えていた...
吉川英治 「源頼朝」
...燎火(にわび)や篝(かがり)の光が低い雨雲に映(うつ)って...
吉川英治 「源頼朝」
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