...寺院で燈明を灯す...
...祖先の位牌の前に燈明を立てる...
...祭りのときに燈明を提げる...
...昔話で蛇に化けた燈明を持った人物が出てくる...
...燈明に火をともす...
...厳(いつく)しき門の礎(いしずえ)は、霊ある大魚の、左右(さう)に浪を立てて白く、御堂(みどう)を護るのを、詣(もうず)るものの、浮足に行潜(ゆきくぐ)ると、玉敷く床の奥深く、千条(ちすじ)の雪の簾(すだれ)のあなたに、丹塗(にぬり)の唐戸は、諸扉(もろとびら)両方に細めに展(ひら)け、錦(にしき)の帳(とばり)、翠藍(すいらん)の裡(うち)に、銀の皿の燈明は、天地の一白に凝って、紫の油、朱燈心、火尖(ほさき)は金色(こんじき)の光を放って、三つ二つひらひらと動く時、大池の波は、さながら白蓮華(びゃくれんげ)を競って咲いた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...……かし本の紙ばかり、三日五日続けて見て立つと、その美しいお嬢さんが、他所(よそ)から帰ったらしく、背(せな)へ来て、手をとって、荒れた寂しい庭を誘って、その祠(ほこら)の扉を開けて、燈明の影に、絵で知った鎧(よろい)びつのような一具の中から、一冊の草双紙を...
泉鏡花 「絵本の春」
...燈明を上げるだけは今夜の十二時過ぎからにしてといった...
伊藤左千夫 「奈々子」
...燈明をあげるのであった...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...燈台ニ燈明ガ点ッテイル図デアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...燈明がまたたく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...狭苦しい置屋の店も縁起棚(えんぎだな)に燈明の光が明々(あかあか)と照り栄(は)えて...
近松秋江 「うつり香」
...お爺さんはお宮へ燈明をあげてきたとみえ「あぶないから消しておいで」と子供にいいつけてまだ腑におちないらしく なにをなさる なにをなさる とくどく尋ねる...
中勘助 「島守」
...勘次(かんじ)は提灯(ちやうちん)の火(ひ)を佛壇(ぶつだん)の燈明皿(とうみやうざら)へ移(うつ)した...
長塚節 「土」
...なんぼ九段の燈明台が古いたって...
夏目漱石 「三四郎」
...火事(くわじ)は燈明皿(とうめうざら)よりも出(で)る物(もの)ぞかし...
一葉女史 「大つごもり」
...寺へ燈明料を納めたりすることをここで頼んだりしているうちに日暮れ時になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お籠(こも)りをする人々の燈明が上げられたと宿の者が言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その中には神壇(しんだん)を設け燈明(とうみょう)供物(くもつ)を上げ...
柳田国男 「こども風土記」
...燈明の光のなかにじっとこちらを向いている...
山本周五郎 「日本婦道記」
...燈明をあげているところだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...壇にも燈明(あかり)が点(とも)っていない...
吉川英治 「親鸞」
...燈明皿(とうみょうざら)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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