...不意に妙な憎悪(ぞうお)の念を燃え立たせる事も時々あった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...その又創作的情熱を燃え立たせるのに欠くべからざるものは何よりも或程度の健康である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...僕の言ふのはその浄火を如何に燃え立たせるかと云ふことである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...何が私をしてこの衝動に燃え立たせるか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...まだ雑草も生え出ぬ黒い土の上にあざやかな緑色の焔を燃え立たせる...
寺田寅彦 「柿の種」
...その理想に胸を燃え立たせることだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私自身の肉体の組織を破壊するまでに燃え立たせるあの毒々しい感情が...
富永太郎 「美しき敵」
...それによって二人の愛情を更に強く燃え立たせるというほどの...
豊島与志雄 「反抗」
...あらゆる欲望を燃え立たせるがよいと...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...燃え立たせるばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の魂を燃え立たせるように感じた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...夫人自身の愛をなんとなやましく燃え立たせることであろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...5250竈(へっつい)の広さだけかっかと燃え立たせる真木や炭の荷がなくては済まぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...狡猾(こうかつ)な眼色を慾に燃え立たせる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索