...まだ燃えている芥火の光にきっと向うを透かして見ますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...愛国心には燃えているんです...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...反抗心に燃えている螳螂も...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...なかの内臓は黒い戦士のあぎとに暴露されていた――その方の胸板はあまりに厚くてどうにも喰いやぶるすべがないらしかった――そして手負いの彼の眼の暗紅のザクロ石は戦いのみが燃やすことのできる兇暴さに燃えているのが見られた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼は体から火の炎々と燃えている奇怪な男に...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...部屋の端っこにおかれたテーブルの上で燃えている蝋燭は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ネルロの心に希望が燃えているのをさとりました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...まだ余燼(よじん)が盛んに燃えている早朝のことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く燃えている様だ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...私の心はとうから火のように燃えている――」「…………」和助の言葉も火のように燃えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...意地と張りとの競争意識に燃えている仲仕たちは...
火野葦平 「花と龍」
...上の壁が燃えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...両眼に悪魔の黒い炎がメラメラ燃えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...原稿の頭のところで燃えているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...実は大弐夫人は九州の長官夫人になって出発して行く希望に燃えているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...参吉の心の中にはいまでもあのときの火が燃えている...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...まだ燃えているさかりに...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこらに乾いている馬糞(まぐそ)から陽炎(かげろう)が燃えている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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