...それには夜陰に乗じて邸ぐるみ、大砲にて砕き倒すがよい――」と、いった時、鈴の音が、人々の耳に、明瞭に聞え、つづいて「火相は、これ、煽がずして自然に燃え、無烟にして、熾盛、諸障蔽うことなし」と、叫んだ玄白斎の声が響いた...
直木三十五 「南国太平記」
...隠棲の隠棲らしさはむしろかえって煩悩熾盛(ぼんのうしせい)の若い時にこそある...
中勘助 「独り碁」
...煩悩(ぼんなう)熾盛(しせい)の衆生(しゆじやう)をたすけんがための願ひにまします...
林芙美子 「浮雲」
...煩悩(ぼんなう)熾盛(しせい)の衆生をたすけ給はんが為の御心にてまします...
林芙美子 「浮雲」
...煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にてまします...
三木清 「親鸞」
...世間に熾盛にして...
三木清 「親鸞」
...仏経には竜は瞋恚(しんい)熾盛(しじょう)の者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の剛勢なものと闘うとしたので...
南方熊楠 「十二支考」
...七仏(ぶつ)薬師熾盛光(やくししきせいこう)...
吉川英治 「私本太平記」
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