...青年は、その声と一緒に、身体も、刀も、叩きつけるように――それは、手負の猛獣が、対手を牙にかけようと、熱塊の如く、ぶっつかって行くのと同じであった...
直木三十五 「南国太平記」
...けれども一方ではまた心の底に異様の熱塊があるという自信を持っていた...
夏目漱石 「道草」
...(この譲渡証も、親方の酔いにつけこんで、サクを介して、行われたものにちがいない)金五郎は、鉛の熱塊を、咽喉に突っこまれたような感じがしたが、表面は、さあらぬ態で、「これ、親方の字と違うようですなあ」と、うそぶいた...
火野葦平 「花と龍」
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