...いつのまにかふつくりと黄熟する...
薄田泣菫 「独楽園」
...一方で対英戦争の機が熟するに従って...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...因縁の熟するのを待つばかりである...
種田山頭火 「其中日記」
...内に熟するものがあれば外はおのづから新らしくなるやうでなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...ルネサンスを経て自然科学が勃興し成熟するまで...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...以前よりも更に熟すると同時に更に乱された彼の理性は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日頃の用心もそのかいなく鳥啼(な)き花落ちる頃に及んでかえって流行感冒にかかりつづいて雨の多かったためか新竹伸びて枇杷(びわ)熟する頃まで湯たんぽに腹あたためぬ日とてはなく食事の前後数うれば日に都合六回水薬粉薬取交(とりま)ぜて服用する煩(わずら)わしさ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...三ぴんはん、しっかと頼んまっせ、ちゃア」「オット合点(がってん)」そこで、この三ぴんの円卓会議が胆吹山征伐進軍の軍議となり、評議が熟すると、いざ出陣ということになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...実の熟する時分は起き抜けに背戸(せど)を出て落ちた奴を拾ってきて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...爛熟の上にも爛熟することがとうていできぬことであるとすれば...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...機の熟するのを待っていた...
火野葦平 「花と龍」
...成功の時機正に熟するものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...熟すると図に見るようにその厚い果皮が一方縦に開裂する...
牧野富太郎 「アケビ」
...落葉品は初夏に花が咲いてその年の夏あるいは秋にその実が熟する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また紫色に熟するものをクロブドウといった...
牧野富太郎 「植物記」
...そして実が熟する時は花茎が長くなって葉の上に露われる事が多いが...
牧野富太郎 「植物記」
...その熟するを待つ心が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...といって自己表現に役立てるほど外国語に習熟することも容易ではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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