...それから僕は三十分ばかり、熊笹を突きぬけ、岩を飛び越え、遮二無二河童を追ひつづけました...
芥川龍之介 「河童」
...熊笹の戦(そよ)ぎや苔(こけ)の(におい)が...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...一千町歩(ちょうぶ)が水田になっているほかはすべて小さい熊笹の生い繁った高原である...
高浜虚子 「別府温泉」
...道端の熊笹が雨に濡れてゐるのが目に沁みるほど美しい...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...熊笹と玉蜀黍(とうもろこし)の稈(から)で葺(ふ)いた小舎(こや)がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...熊笹の中で――すぐ...
直木三十五 「南国太平記」
...池の縁(ふち)には熊笹(くまざさ)が多い...
夏目漱石 「草枕」
...熊笹はいよいよ青い...
夏目漱石 「草枕」
...いかに熊笹が高く茂っていたかを形容した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私の立つてゐる熊笹の丘から雌雄の阿寒岳の峰や...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...すると駅の建物のうしろのつつじや熊笹のしげっている中で...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...五熊笹が密生してゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...熊笹の密生している場所から...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...熊笹が次第に深く茂って来た...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...熊笹が低くなつて日影が滿面に照らしてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そして熊笹の所々に頭を顯はして黄色い石楠花が咲いてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...熊笹の中を馳け下ると...
吉江喬松 「山岳美觀」
...一行又熊笹(くまささ)の叢中(さうちう)に頭を没(ぼつ)して...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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